デボン紀(4億1700万年~3億5400万年前)


この時代はひと言で言えば

魚類の黄金時代とよばれ、魚類が大躍進した時代である!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-無顎魚類のエサの食べ方

デボン紀よりも昔、最初に現れた魚類は

「無顎類」といって

丸い口を開けて、水中に漂う、あるいは海底の泥の中にある

プランクトンの死骸や微生物などの小さな有機物を

吸い込み、エラで濾しとって食べるといった

おとなしい存在であった。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-顎への進化

しかし魚類のなかに「アゴ」という構造をもつ「有顎類」が現れ、

他の生物を捕らえて食べる捕食者へと変貌していった・・・。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ダンクレオステウス

そして、強力な捕食者であったオウムガイの仲間やウミサソリなどを

退き、頂点捕食者へとのぼりつめ、恐魚「ダンクルオステウス 」のような

とてつもなく強面の捕食者も現れたほどだ!


この時代に魚類の中から頂点捕食者が現れた傍らに・・・。


妙な姿をした魚類が目立つようになる。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-鼻先長の無顎魚類
ノルウェー領スピッツベルゲン島から

ドリアスピス ボレアスピス

オーストラリアからはピチュリアスピス

中国からはルグメンシャナスピス ・・・

世界じゅうのデボン紀の地層から

このような姿の魚類化石が

まるで、この時代のトレンドのように多く発見される。


彼らの共通する特徴は

鼻先から長くのびる突起である!

そして彼らは

アゴをもたない無顎魚類であるが、

今までの無顎魚類とは一歩先を進んでいるかもしれない。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-シャカシャカ無顎魚類
この鼻先から伸びる長い突起で

海底の泥をかき散らし、

泥の中にある小さな有機物を巻き上げて

効率よくエサを得て、繁栄していたのかもしれない。


ちなみに

デボン紀には魚類から陸へ生活の場を広げた四足動物も

現れ、脊椎動物全体の爆発的な多様性が始まる時代

でもあったようだ。