テムノドントサウルス 学名(Temnodontosaurus platyodon )
ジュラ紀前期の海に生息した全長9mの大型魚竜。
肉食恐竜のような歯をもち、同じ魚竜を襲うなど強肉食性の海生爬虫類だったという。
恐竜時代のシャチ ともいうべき存在だ!
シャチはクジラの仲間であるように、
超音波を発して返ってくる音波を頼りに海中の周囲の状況を把握し、
ハンティングをする。
地上より透明度のはるかに低い海中では視覚を頼りにするより、
音を頼りにした方が有利だからだろう。
しかし、陸生爬虫類からクジラのように進化した魚竜は違っていた!
光の届きにくい薄暗い海中で眼をデカくしたのだ!
眼を大きくして集光力を高めたというわけだ。
ちなみに暗闇の深海に生息するダイオウイカ は
バレーボールの大きさはあろうかという直径25cmという大きな眼をもって、
対応している。
史上最大の眼をもつのがテムノドントサウルスである!
その大きさは直径26cmオーバーといわれている。
テムノドントサウルスはシャチと違い、視覚を頼りにハンティングしていたことだろう!
オフタルモサウルス
属名(Ophthalmosaurus )
直径23cmの巨大眼をもつオフタルモサウルスは
テムノドントサウルスには及ばないが、体の大きさとの比率で
もっとも大きな眼をもつ魚竜だ!
それではなぜ、
太古に絶滅した魚竜の目の大きさがわかるのか。
目のような軟組織は化石としてはほぼ残らないといっていいだろう。
実は眼球の中に骨があり、化石として発見されているのだ!
強膜輪(強膜骨)という薄い膜のような骨で支えられている。
水圧で眼球の変形を防ぐ役割をしているという。
眼球の中に骨があるというのは珍しいことと思えるが
実は魚類や爬虫類、恐竜、鳥類に当たり前のようにあり、
哺乳類以外の脊椎動物は眼球に、この強膜輪があるのだ。
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