プラテカルプス  属名(Platecarpus


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プラテカルプスは8500万年前の海に生息した


海生爬虫類モササウルス類の仲間。

トカゲの仲間が海に生活の場を移したといわれる

モササウルス類はウミヘビやウツボのように

細長い体形で全身をくねらせて泳ぐという姿

描かれ続けていた・・・。



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しかし!

プラテカルプスの化石を詳しく調べたところ、

全身が速く泳ぐのに適した流線型で、

尾の尾椎は途中で折れ、三日月形の尾ビレ

していたことがわかったという!



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-プラテカルプス最新の復元

いわば、サメやイルカのような姿だったという

ことがわかり、より海に適応した体形であったことがわ

かったというわけだ。



モササウルス類が初めて現れたのは

白亜紀中期の9200万年前頃、


ちょうどこの頃、

南太平洋に世界的規模で海洋生態系に大きな影響を

及ぼした大規模な海底火山活動が起こっており、

爬虫類の中でももっとも海に適応し、

イルカのような姿になった「魚竜」もこの影響で絶滅している。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ニッチの交代

その後、入れ替わるようにモササウルスが

海で繁栄しはじめており、

今回のプラテカルプスがウミヘビやウツボのような

細長い体形ではなく、

イルカやサメのような姿であったという発見は、

魚竜の生態的地位をとって代わり、

モササウルス類が魚竜のような姿に収斂進化した

結果を示唆する発見なのかもしれない。


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