プラテカルプス 属名(Platecarpus )
プラテカルプスは8500万年前の海に生息した
海生爬虫類モササウルス類の仲間。
トカゲの仲間が海に生活の場を移したといわれる
モササウルス類はウミヘビやウツボのように
細長い体形で全身をくねらせて泳ぐという姿で
描かれ続けていた・・・。
しかし!
プラテカルプスの化石を詳しく調べたところ、
全身が速く泳ぐのに適した流線型で、
尾の尾椎は途中で折れ、三日月形の尾ビレを
していたことがわかったという!
いわば、サメやイルカのような姿だったという
ことがわかり、より海に適応した体形であったことがわ
かったというわけだ。
モササウルス類が初めて現れたのは
白亜紀中期の9200万年前頃、
ちょうどこの頃、
南太平洋に世界的規模で海洋生態系に大きな影響を
及ぼした大規模な海底火山活動が起こっており、
爬虫類の中でももっとも海に適応し、
イルカのような姿になった「魚竜」もこの影響で絶滅している。
その後、入れ替わるようにモササウルスが
海で繁栄しはじめており、
今回のプラテカルプスがウミヘビやウツボのような
細長い体形ではなく、
イルカやサメのような姿であったという発見は、
魚竜の生態的地位をとって代わり、
モササウルス類が魚竜のような姿に収斂進化した
結果を示唆する発見なのかもしれない。
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