ディプロドクス 属名(Diplodocus )
代表的な古代生物でかなり大型の植物食恐竜だ。
ディプロドクスの頭骨は全体的に四角い独特の形を
しているそうだ。
今回、カーネギー自然史博物館の標本の中に
珍しいディプロドクスの幼体の頭骨があることがわかり、
四角い頭骨をした成体と違い、
幼体は丸みを帯びた頭骨をしていたようだ。
つまりディプロドクスは成長段階で顔つきが
ずいぶんと雰囲気が変わっていくというわけだが、
口先が成体では平ら、幼体では丸いというわけで
研究者たちは口の形状に違いがあることから
その食性に違いがあったのではないかと考えられている。
これとちょうど同じ例が
現在のアフリカのサバンナ地帯に生息する
シロサイは地面に生えた草が食べやすいように
口は平らな形をしており、
クロサイは高い位置にある木の枝から生える
木の葉を食べやすいようにとがった口先をしている。
平らな口をしたディプロドクスの成体は地面に生えた植物を
丸い口をしたディプロドクスの幼体は木生シダの葉っぱと
食べ分けていたと考えられる。