固有種が多く、独特の生態系がひろがる
マダガスカル島。
もっとも原始的な霊長類、「キツネザル
」
マダガスカルの百獣の王と呼ばれる「フォッサ
」
そして「テンレック
」など
マダガスカル島には固有の哺乳動物が多く生息する。
どの動物もアフリカ大陸から渡り、マダガスカル島という
新天地で淘汰されることなく原始的な姿を
とどめた哺乳類だと思われる。
これらの哺乳類たちは海に隔てられたマダガスカル島に
どうやって渡ったのか・・・
★大陸とマダガスカル島が陸続きになった時期に渡った
★漂流物に乗りマダガスカル島に漂着した
という2つの説があるという。
しかし、
今回、漂流物に乗ってマダガスカル島にたどり着いたという説が
最新のコンピュータモデルで示されたという!
ナショナルジオグラフィックニュース(2010年1月21日)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100121002&expand
陸続きになって渡ったという説では
ゾウやライオンといった大型動物が渡ることができるが
マダガスカル島の哺乳類はもっぱら小柄な動物ばかりだ。
そして
遺伝学的証拠では
5000万年前にキツネザルが渡り、続いてテンレック、
フォッサなどのマングースが渡ったという。
5000万年前からアフリカ大陸とマダガスカル島は
陸続きになったことはない。
しかしながら、漂流説にも弱点はあった。
海流だ!
現在、アフリカ大陸とマダガスカル島の間の海流は
東から西へと流れている。
つまり、マダガスカル島からアフリカ大陸へと流れているのだ。
これではマダガスカル島に漂着できない。
しかし
5000万年前のアフリカ大陸とマダガスカル島は
大陸移動により現在の場所より1600km南に位置していたという!
このあたりには西から東へ流れる海流があり、
その海流がアフリカ大陸にぶつかれば、
アフリカ大陸とマダガスカル島の間に流れる海流の向きも
変わるというわけだ。
これで生物学的証拠に加え、大陸移動による海流の流れの変化
が漂流説の弱点を補完する格好となった。