魚類から四肢動物へ・・・。
脊椎動物がいかにして陸上へ進出していたのか
謎である。


従来では
「魚類から陸上動物への進化は季節的に冠水する森林で起こった」
森林の川辺がその進化の舞台だった
という説があるが、
従来の説を大幅に修正するかもしれない化石の発見が発表されたという!


ナショナルジオグラフィックニュース 2010年1月7日
「最古の四肢動物の足跡を発見」

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=13425581&expand


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-最古の足跡

ポーランド南東部の採石場で
3億9500万年前の最古の四肢動物の足跡化石が発見されたと
ワルシャワ大学などの研究チームが2010年1月7日付の
英科学誌ネイチャーに発表したという。


今回の発見で重要なポイントはその年代だ!
3億9500万年前の最古の足跡であるわけだが、
最初期に四肢動物であるイクチオステガ よりも3000万年も遡り
魚類から四肢動物の移行型であるパンデリクティスティクタアリク よりも
2000万年も遡るという


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-四肢動物への進化とその年代

すでにその前からイクチオステガのような陸上を歩くことの
できた四肢動物の存在がいたというわけだ!


化石では大小様々な足跡化石があり、
大きいものでは幅26cmという大きな足跡もあったという。


そしてもうひとつのポイントは
化石の発見された場所は当時、海の浅瀬、海岸近くの湖だったと
見られており、
従来、初期の四肢動物は川辺で生息していたと見られていたが、
四肢動物の上陸は海辺だったのではという
「海辺上陸説」が浮上している。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-干渉時の食事タイム

海辺は1日2回ある干潮時で、浅瀬は干上がり
取り残された小魚などが、わんさか出てくる。
初期の四肢動物たちは這い歩くことのできる四肢をもっていることで
身動きのとれない獲物を容易に捕らえて食べることができ

贅沢にも1日に2回もの食事タイムを与えられていた。
この海辺の干潮が

魚類から四肢動物への進化を促したというわけである。


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