2億5000万年前。
生物種の95%が絶滅したという史上最大の大量絶滅
「ペルム紀の大絶滅」
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10240952686.html
この前回の記事では
シベリアで起きた大規模な火山活動で急激な温暖化がはじまり、
海底のメタンハイドレートが融解、大気中に大量のメタンガスが放出され、
温暖化に拍車、酸素欠乏にまでなり、大量絶滅が起きたと述べた。
しかし
この頃、もうひとつの大天災が起きていた・・・。
2006年6月6日。
米オハイオ州立大学の研究チームは南極の深さ1,6kmの氷床下に
直径486kmにも及ぶ巨大クレーターがあることを突き止めたという!
この巨大クレーターの存在は
NASAの重力観測衛星「グレース」が巨大クレーターのあるとされる地点に
重力が強くなっていることを感知したことによる。
いずれにしても、この大きさは世界最大のクレーターとなる。
そして!このクレーターをつくった巨大隕石が
2億5000万年前の大量絶滅を引き起こした要因である
可能性があるのだという!
研究者によるとその巨大隕石は直径50kmだろうと推定され、
6500万年前、白亜紀末の恐竜を絶滅させたという巨大隕石は
直径10km。それと比べると、あまりにも格がちがう!
2億5000万年前、ゴンドワナ大陸で巨大隕石を眺めるゴルゴノプス
史上最大の大量絶滅「ペルム紀大絶滅」。
シベリアの大規模な火山噴火と南極の巨大隕石の落下が
ほぼ同じ時期に起きていたことになり、
生物史上かつてない天変地異だったことだろう!
恐竜が絶滅した白亜紀末の大量絶滅も
実はこのペルム紀の大量絶滅時とよく似ていて
巨大隕石の衝突だけでなく、インドにも大規模な火山活動があった。
しかし
ペルム紀末の火山活動で形成された「シベリア台地玄武岩」は
150万km²
白亜紀末の火山活動で形成されたインドの「デカントラップ」は
50万km²
ペルム紀末の巨大隕石と火山活動ともども
そのスケールの大きさには遠くおよばない。
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