大陸移動により

海が消えては、新たな山が生まれる・・・。

このような変化は

生物の絶滅に追いやり、また革命的な進化を促した。


古生代前半(カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀)

に世界に「カレドニア造山運動」という大規模な造山運動があったという。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カレドニア造山運動でできた山脈
現在の北米のアパラチア山脈、北ヨーロッパのスカンジナビア山脈など

カレドニア造山運動によって形成された山脈だ。

ずいぶん大昔にできた山脈なので、長きに渡って侵食がすすみ

今ではなだらかな低い山脈である。


しかし、

この山脈たちができたころは高さ8000m級を超える一つの巨大山脈、

「カレドニア山脈」だったという!

そして

それは生物を新天地に導くほどの影響力があったという!


まずはカレドニア山脈はどのように形成されたのか!


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-大浅海イアペタス海

オルドビス紀(4億9000万年~4億4300万年前)

現在の北米やグリーンランドにあたる「ローレンシア大陸」

北ヨーロッパにあたる「バルチカ大陸」のあいだに

イアペタス海(古大西洋)という浅い海が広がっており、

三葉虫や魚類、節足動物などが豊かに暮らしていた。



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-イアペタス海の消滅

シルル紀(4億4300万年~4億1700万年前)

ローレンシア大陸とバルチカ大陸が衝突する!

そのあいだにあったイアペタス海は消滅

そこにいた海の生物たちの生活の場が失ったのはいうまでもない。

生存競争が激化し、絶滅していった生物もたくさんいたことだろう。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-巨大山脈カレドニアの形成

デボン紀(4億1700万年~3億5400万年前)

大陸同士が衝突した境目は盛り上がり、

新しく形成されたユーラメリカ大陸(北米大陸+ヨーロッパ)

南北に走るカレドニア山脈がついに姿を現したのだ!


高さ8000mを越えるカレドニア山脈は

雲の流れをせきとめ、その麓に大量の雨を降らした。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-カレドニア山脈と生物の淡水進出

大量の雨は河川となり、海へと流れるようになった。

今まで荒涼とした大地に淡水域という新たな世界が生まれたのだ!


豊かな大浅海「イアペタス海」が消滅し、

生活の場を失った生物たちが、この新天地に続々と進出していったのだ!



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-最初の森林
デボン紀には最古の木であるアーケオプテルスというシダ植物が

川辺で繁栄し、この世界に初めて森林が形成された。

森林の下は安定した環境をつくり、あらゆる生物に大陸進出を活発にさせたことだろう!



川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-脊椎動物の陸上進出
魚がヒレから足に変化させ、陸上を歩き始めたのもこの頃である。


カレドニア大山脈形成がきっかけで

生物たちが大陸に初めて進出し、そして初めて森ができ、

陸を歩く動物まで現れた・・・。

まさに生物史に大革命をもたらしたカレドニア大山脈は

かなりの偉大なる山脈だったにちがいない!


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後に似たようなこと。

5000万年前

ユーラシア大陸とインド亜大陸が衝突し、

そのあいだにあったテチス海(古地中海)が消滅。

そこにはヒマラヤ山脈が形成され、

陸から海へ生活の場を変えた哺乳類、クジラが誕生している。


「クジラ偶蹄類爆発」

http://ameblo.jp/oldworld/entry-10267538645.html