2007年
ロシア・西シベリア北部で見つかった冷凍マンモス
体長110cm、体重50kgの生後1ヶ月のメスとみられる
「リューバ」と名づけられたこの赤ちゃんマンモス。
鼻や口、消化管から泥が出てきたことから
溺れ死んだ泥の中は酸素の少ない&氷漬けという条件化で
体が腐ることなく、今まで発掘されたどの冷凍マンモスよりも
保存状態が良いのだとか!
しかも
死因が溺死という突然の事故死だったため
外傷や病気の跡がなく、極めて健康状態の良好な状態として残されている。
マンモスの赤ちゃん。首の後ろには栄養たっぷりのコブ
健康状態が良いという1つとして首の後ろに大きなコブがあることだ!
おそらく、マンモスの赤ちゃんは
ラクダのようにここで栄養を蓄えて熱の発生源として
極寒の地で寒さを凌ぎ、体温を維持していたと見られていることがわかった。
また消化器官を分析したところ
残留物の中に糞便が見つかったという。
これは母親のウンチを食べていたものとみられているという。
子供が母親のウンチを食べることは
実は草食動物にとってごくごく普通に見られる行為だ!
すべての草食動物は植物の細胞壁の主成分である
「セルロース」を消化できる酵素を持ちえていない。
実際のところ草を食べてもそれほど消化できず栄養にすることはできないのだ。
そこでお腹の中にセルロースを分解する細菌を住まわせ
食べた草を効率よく消化させているのだ。
産まれてくる子供にはこの細菌が体内にないため
母親が自分のしたその細菌を含んだウンチを子供に食べさせて
子供のお腹の中にその細菌を定着させる。
つまり、
栄養源を母乳に頼らず、大人と同じ食べ物である植物を食べても
消化できる体にさせる離乳食というわけだ。
今回、草食動物のマンモスにも現在の草食動物と同じく
乳離れのための食糞行為があったことが裏付けられた。
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