羽毛恐竜の多産地帯、中国から・・・。

中国遼寧省は約1億2500万年前(白亜紀前期)の地層から
全身が細長い羽毛に覆われた「鳥盤類」の恐竜化石を
中国科学院などのチームが発見したという!


讀賣新聞 2009年3月19日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090319-OYT1T00076.htm?from=main3


恐竜の分類は骨盤の形から
「竜盤類」「鳥盤類」と大きく2つに分けられる。

ここ昨今、羽毛を持つ恐竜とよく言われているが、
羽毛恐竜は「竜盤類に含まれる小型獣脚類」が大半であった。


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今回は発表は
今までの羽毛恐竜とは系統的にまったく程遠い
鳥盤類ヘテロドントサウルス類の化石から羽毛が発見され
鳥盤類では初の羽毛のある恐竜であるのだという!


その恐竜とはコイツだ!

ティアニュロング  学名(Tianyulong confuciusi


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羽毛の長さは長いもので6cm
全長は70cmとかなり小柄な草食恐竜だ!


しかし正式には羽毛とは断定しておらず
「皮膚派生構造」、「繊維状外皮構造」などと曖昧な表現で発表されており、
羽毛じゃない毛なのか、それとも激細のウロコなのか
それはわからないが、
「これは羽毛ではないのかい?」といった段階だ!


今回、発表された新種のティアニュロングは
植物食恐竜でありながら、鋭い犬歯をもつことで
知られるヘテロドントサウルスの仲間。


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このヘテロドントサウルスの仲間は主に中国とは程遠い
南アフリカのジュラ紀の地層から化石が発見されている!


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白亜紀の中国で生息したティアニュロングと
生息場所も生息年代も異なることから
ヘテロドントサウルス類は原始的な恐竜でありながら
長い期間、広範に生息したことが伺える。


また
中国では角竜の祖先とも言うべき
チャオヤングサウルス が発見されており、
ヘテロドントサウルス類と角竜が近縁関係であること
示唆する恐竜として知られており、
ヘテロドントサウルスとプシッタコサウルス の中間的な恐竜と
いわれている。


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そして、そのプシッタコサウルスも原始的な角竜だが、
ティアニュロングと同じく
実は2002年に尾にブラシ状の剛毛らしき化石が発見された
というニュースがあったのだ!

系統的に近い両者、その関連性についても気になるところだ。