3億8000万年前という大昔の魚に

胎児を宿した化石が発見されたという衝撃ニュースを紹介した。


マテルピスキス  学名(Materpiscis attenboroughi


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最古の胎生

http://ameblo.jp/oldworld/entry-10102266577.html


しかも、魚でありながら「へその緒」でつながっているという

真胎生を示す最古の化石となる。


3億8000万年前、デボン紀

この時代は「魚の時代」といわれるほど

魚の爆発的な分化の時代でもあった


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このような時代の保存状態の良い魚類の化石がよく出土される

ことで知られるオーストラリア北西部

「ゴーゴー累層(Gogo Formation)」


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マテルピスキスは最初にアゴを持った原始的な魚

「板皮類」に属する魚だ!

ゴーゴー累層からマテルピスキスが発見されたのだが

この発見を機に

オーストラリアから続々と胎生と思われる魚化石の発見が相次ぐのだ!


1986年に発見されたマテルピスキスと同じ板皮類である

アウストロプティクトダス(Austroptyctodus gardineri)の化石を

調べなおしたところ、3体も胎児を入っていたという!


そしてさらに続く!


インキソスキュータム  学名(Incisoscutum ritchiei


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化石には体内に小さな個体があることはわかっていたが

獲物を呑み込んだ後に化石になったと思われていた。

マテルピスキスの発見後、化石を調べなおした結果

それは5cmの胎児を抱える妊娠した魚で

あることがわかったという!


アウストロフィロレピス 属名(Austrophyllolepis)


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オーストラリア南東部で化石が発見されたという

平べったいの姿の板皮類の魚。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-アウストロフィロレピスのクラスパー

この魚の化石にはサメのように交尾器(クラスパー)

いわゆるペニスの存在が確認されているという。


魚の繁殖行動といえば

水中でオスが精子を外出し、メスも卵を水中で外出しという

交尾をしない体外受精であるが、

やはりマテルピスキスやインキソスキュータムなどの板皮類は

メスが体内に胎児を宿すということは

オスにはクラスパーがあり、体内受精

いわゆる交尾していたということになる。


3億8000万年前のデボン紀という大昔。

体外受精がもっとも古い繁殖方法で

これまで、この時代に繁栄した原始的な魚類「板皮類」も

体外受精と思われていたが・・・。


こんな大昔に

マテルピスキスのみでなく、すでに

大半の種で広く交尾が行われ、胎生だった

のだ!