2億1000万年前の三畳紀後期に生息していたという
今まで知られている中では
最古のカメ・・・。
プロガノケリス 学名(Proganochelys quenstedtii )
甲羅で覆われたその姿は
現在のカメとさほど変らない。
そして
カメの起源となるその祖形動物は
どんな姿なのか
謎のベールに包まれていた・・・。
しかし!
長年、多くの古生物学者が待ち望んだ
カメの祖となる化石が発見されたのだ!
「甲羅進化の謎に迫る最古のカメ発見!」
ナショナルジオグラフィックニュース 2008年11月26日
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=87190962&expand
今まで最古とされてきたプロガノケリスよりも
1000万年古い
中国南西部、貴州省の2億2000万年前の地層から
その化石が発見された!
それがコイツだ!
オドントケリス 学名(Odontochelys semitestacea )
甲羅は腹側にある腹甲だけであり、
背中には甲羅は未発達という
これがカメのご先祖様の姿なのだ!
今までカメの先祖の進化は謎に包まれており
その進化の舞台も水中なのか?陸上なのか?と論争されてきた。
今まで最古のカメだったプロガノケリスは陸生ガメだったが
腹甲のみであるオドントケリスは海に生息していた証拠だという!
その理由とは
水中で泳いでいる時は
下方から捕食者の襲撃を喰らうこともある。
その防御として腹甲は役に立つというわけだ!
もし、
陸生だったらアルマジロ のように背中に甲羅をつけることだろう。
カメ類はまずは
水中で「腹甲」を発達させ、
陸上に進出する頃に
背中に肋骨や背骨から骨質の組織が拡張して
「背甲」を形成し、
それらが結合して今日のカメに見られるような
典型的な甲羅が形成されたと
考えられている。