フナ
魚の尾びれは「縦」に伸びている。


陸上生活者の爬虫類が

水生に適応し、海に生息していた

海生爬虫類も尾びれは「縦」


魚竜の尾びれは縦
爬虫類という大きなグループで最も水生に適応した魚竜

イラストはイクチオサウルス

絶滅して化石でしか知られていないが

尾ビレは縦方向であることは判っている。


しかし

クジラや、ジュゴンなどの海牛類の

「海生哺乳類の尾ビレは水平」だ!


海生哺乳類の尾びれは水平


実にこの特徴は水生に適応した哺乳類にだけ

見られる特徴である!



それはなぜなのか!



海生哺乳類も海生爬虫類も

その祖先をたどれば、もともと陸上生活者で

陸の上を歩行していたのはいうまでもない。


しかし

哺乳類と爬虫類はその歩行の形態に違いがある!

この違いが水生に適応する際に

尾ビレが縦なのか水平なのか決められていたのだ!


まず、

爬虫類と哺乳類の脚の伸び方。
哺乳類と爬虫類の脚の伸び方

爬虫類の脚の伸び方は

胴体から水平に伸びていることに対し

哺乳類は

脚が胴体から地面へ垂直に伸びている

直立歩行タイプだ!


この違いから

爬虫類と哺乳類の歩き方に違いが

生じるのは誰でも想像がつくことだろう。



哺乳類と爬虫類の歩き方

脚が水平に伸びる爬虫類は歩く時は

必然と体を左右に振って歩くようになる。

それに対し

直立歩行の哺乳類は

体を上下に振って、走ったり歩くようになるわけである。


体を左右に振って歩く爬虫類が

水生適応して泳ぐとなれば、

陸上歩行だった祖先の名残で

体を左右にくねらせて泳ぐ

ウミヘビなどをみれば一目瞭然だ


そして、

哺乳類が水生適応して泳ぐとなれば

上下に体をくねらせて泳ぐのは

必然だろう!



尾びれを上下に振る
当然

海生哺乳類は

尾ビレも上下に振るようになり

尾ビレが水平でなければ、水を掻くことも

できないというわけである。


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