カメレオンの聖地といわれる
アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島。
この島で、
哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類を含めた四肢動物で
もっとも寿命の短いという儚き動物がすんでいるという!
ラボーズカメレオン 学名(Furcifer labordi )
雨季の始まる11月、
彼らは卵から一斉にかえり誕生する。
生まれたての大きさは体長2cm。
それから急成長で
1月には繁殖可能なサイズの8cm程度に成長し、
3月にはすでにメスが産卵を行うという
生まれてから、わずか4ヶ月で自分の子供を産んでるという
驚くべきスピードだ!
そして乾季の訪れる4月にすべてのものが寿命で息絶える
という、かなりのビジーライフだ!
3月に産まれた卵は乾季の間を
雨季の訪れる11月までの9ヶ月間を耐え忍ぶという
同地域に棲む他のカメレオンなどは
厳しい乾季を冬眠ならぬ「夏眠」をすることによってやり過ごし、
雨季が訪れる頃にふたたび活動しはじめ、
繁殖行動をおこなっている。
ラボーズカメレオンだけは
乾季を夏眠することなく儚き人生を終えるわけだが、
厳しい乾季に仲間を死なせて繁殖可能な個体の数を減らすより
過ごしやすい雨季のワンシーズンだけで、さっさと子孫を残してしまえ
という早期決戦的な繁殖方法をとっているというわけである。
このように気候に左右されるラボーズカメレオンの人生であるが、
地球温暖化で世界各地の気候の変化が徐々に見られる昨今、
ラボーズカメレオンもこのようなライフサイクルを
変えざるを得ない時がくるのかもしれない。
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