今回の記事は肉食恐竜に関する
ニュースを2発だ!
■タルボサウルスの子供、完全なる全身骨格■
モンゴル科学アカデミー古生物学センターと
調査を進めているバイオ関連企業の林原(本社・岡山市下石井)は
モンゴルのゴビ砂漠で採取した化石が
7000万年前に生息したタルボサウルスの子供で
あることがわかり、
全身の8割も残っているという
きわめて良好な状態だったという!
山陽新聞(2008年7月24日)
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/07/24/2008072400473216007.html
タルボサウルス
属名(Tarbosaurus )
(タルボサウルスの成体と発見された2mのタルボサウルスの子供、大きさ比較)
タルボサウルスとはティラノサウルス と激似の肉食恐竜。
成長すると全長12mにもなる大型肉食恐竜だ!
ティラノサウルスといえば、レックス種、つまり「T-REX」のみ
しか知られていないが、
「タルボサウルス・バタール」が「ティラノサウルス・バタール」
と呼ばれたときもあり、今でもそれを主張する学者がいるほどと
とにかくティラノサウルスにそっくりなのだ!
今回はそんな強力な肉食恐竜の子供の化石が
首と尾の一部を除く、全身の8割の骨が残った状態で
発見されたのだ!
ティラノサウルス科の子供がこれほど良好な状態で
発見されたのは世界でも例がないのだという!
発見されたタルボサウルスの子供の
全長は2mほどで体重は100kgにもなったと推定されている。
成体に比べ、細身で後脚が長い体形をしていたことから
成体よりも身軽で素早い動きができたと推測されている。
上のイラストではさらに羽毛を生やした生体復元図に
してみた!
また脛の骨の断面を調べたところ
年齢は5歳前後と見られ、
ティラノサウルスの最近の研究では
10歳頃から急激に成長をはじめることがわかっており、
今回の化石は成長期に達していない状態と
みられているという!
今後は頭骨をCTスキャンして脳の構造を調べ、成体と比較して
感覚機能が成長にしたがって、どのように変化するのか
解明したいとしている。
■国内最大の歯化石■
一方、日本では。
石川県白山市の手取川の河原で
なんと長さ8,2cmもの巨大な歯が発見されたという。
静岡新聞(7月22日)
http://www.shizushin.com/news/environment/science/2008072201000471.htm
この巨大な歯を含んだ石は
恐竜化石の宝庫である
約1億3000万年前の白亜紀前期の地層「手取層群」
から流れ落ちたものだと見られている。
この化石の鑑定を進めているが、
この巨大な歯の持ち主の種は特定できておらず、
謎に包まれている!
だが、これは獣脚類、
推定9mにもおよぶ巨大肉食恐竜のもので、
国内で最もデカい肉食恐竜の歯なのである!
日本にも巨大肉食恐竜が存在していたことを
知らしめる発見であることは間違いない!
これまでの肉食恐竜の歯の最大の標本は
1979年(昭和54年)、熊本県御船町で見つかった
9000万年前の肉食恐竜「ミフネリュウ」だった。
その長さは7,5cm。
またこの標本は
日本初の肉食恐竜の化石である。
- 恐竜フィギュア デスクトップ ティラノサウルス
- ¥4,980
- 卸屋