子猫のゆうたろうを拾ってから
もう1年以上過ぎました。


ネコを拾ったときの記事↓

http://oldworld.ameblo.jp/oldworld/entry-10034210408.html


猫のゆうたろう

小さい頃はまん丸お目目で可愛かったんだが、今では目つきがキツイ肉食づら・・・


ゆうたろうは「ちくわ」が大好物。
今ではちくわを2本食べるのが日課となっている。


ちくわは魚のすり身でできており、
キャットフードにはやはりマグロやイワシなどの
魚が原材料となっている。


ネコが魚好きというの誰もが知っているのは言うまでもない。


しかし
猫はトラやライオンなどと同じネコ科動物で
本来なら「魚肉」より「獣肉」を好みそうなものである


さらにネコは水が苦手で
ネコの祖先とされるリビアヤマネコは砂漠に生息。
ネコはもともと砂漠の捕食動物だったわけで
魚という獲物は全くの無縁といっていい。


リビアヤマネコ  学名(Falis silvestris libyca )


リビアヤマネコ

実は外国のキャットフードは
魚肉を原料としてつかっているのは稀で、
チキン(鶏肉)、ビーフ(牛肉)、ラム(羊肉)
など獣肉が使われており、
魚よりも肉やレバーを好むのだそうだ。


日本フィッシュ、アメリカはチキン

つまり
猫が魚好きというのは
日本に限っての話のようで、
魚好きのネコ科動物である日本猫は
珍しい、変わり者といった感じだ!


猫がはじめて日本にやってきたのは
「奈良時代(西暦710年~794年)」。
経典などの大事な書物をネズミから守る益獣として
中国から輸入され、飼われたのが始まりといわれている。


島国である日本では、獣肉より魚肉の供給が多く
また、江戸時代まで宗教上の理由などで
人間が獣肉を食べる風習がなかったためか
日本で飼われた猫たちは魚を食べることが
唯一のタンパク供給源だったのかもしれない。


しかし
日本猫が魚好きであるが、
日本で飼われている犬は魚好きという
イメージはない。


それは
必須アミノ酸が関係しているのかもしれない!


体のタンパク質をつくるアミノ酸が体内で作ることが
できず、必ず食べ物から摂取する必要があるアミノ酸
のことを「必須アミノ酸」という。


必須アミノ酸の表


ヒトは9種類の必須アミノ酸を食べ物で摂取しなければいけない。
イヌは10種類
そして
猫には11種類もの必須アミノ酸が必要なんだという。


ネコ科動物は典型的な肉食動物であるが
これで頷ける話である!
簡単に言えば

猫は犬よりも肉食によってタンパク質を確保しなければ
体づくりができないというわけだ!


そして

ヒトやイヌが体内でつくることのできるアミノ酸。
しかし
ネコには体内でできず、
必ず食べて摂取する必要のある必須アミノ酸とは・・・。


「タウリン」だ!


ファイト一発!

実に
このタウリンが多く含まれているのが「魚介類」
いわゆる海の幸だ!
日本猫が大好きなマグロやイワシなどの魚にも
タウリンが多く含まれているのだ。


内陸に棲んでいた猫たちが
こんな慣れない島国につれてこられたが、
猫たちの体に好都合な食が
ここには豊富にあったという恰好だ!


しかし
必ずしも魚は猫にとってもっとも体にいい食材ではなく
魚の油脂成分は不飽和脂肪酸という
猫の体では処理しにくい物が多く含まれており
魚ばかりの偏食だと病気になることもあるという。