動物兵器・・・。


人間は人間同士の戦争において
古来から様々な動物をその動物の特性を活かして
軍事目的として利用してきた・・・。


動物兵器としてもっとも代表的なものは
その優れた機動性から軍事で大いに役立った
「ウマ」だろう。


そして


兵器の機械化が進んでいた第2次世界大戦でも
動物兵器は意外と利用されていた!


■イギリス軍の動物兵器■
イギリス軍は
帰巣本能に優れた「ハト」
通信手段として多用していたという。
つまり伝書鳩だ。
敵国であるドイツはその伝書鳩による通信を阻止するため
なんと、「タカ」にその伝書鳩を襲わせたという!



■アメリカ軍の動物兵器■
アメリカ軍は
日本空襲用の動物兵器の計画を企ていたという!


カミカゼ・バット

「コウモリ爆弾」 「カミカゼ・バット」などと
呼ばれたこの動物兵器。


コウモリの腹に小型の「焼夷弾」を抱えさせ
夜明けに日本上空に放つ。


夜行性のコウモリは日光を嫌い、暗い場所に隠れる習性を利用し
日本家屋の屋根裏などに隠れさせ
30分後に起爆、大火災にさせるという
日本の都市は木造建築が多く、そこに目を付けた
動物兵器というわけだ!
しかし
危険をともない、事故により実戦配備はされなかったという。



■ソビエト連邦の動物兵器■

人間の歴史において戦争に動物を投入した例は多いわけだが
そのなかでも最も悲惨だったのが旧ソ連のこの動物兵器だろう。


対戦車犬


対戦車犬

ソ連軍はドイツ軍の戦車を撃破するため、
爆薬を背負った犬を投入したのである!


背中には爆薬と
起爆スイッチである垂直に立った木製レバー。


ドイツ戦車に立ち向かう地雷犬

この犬が敵戦車に目指して走り、
その戦車の下に潜り込めば、木製レバーは倒れ
起爆装置は発動、爆発し、敵戦車を破壊するという!


その犬の軍事訓練として戦車や装甲車両の下に
エサを置いて与え続け、
条件反射として戦車の下でエサが与えられると擦り込ませる。
実戦においては空腹にさせて、敵の戦車の下に潜り込ませて
爆発させるというわけだ!


しかし
精度はそれほどでもなく、
ディーゼルエンジンの自軍の戦車で訓練されたためか
実戦ではガソリンエンジンのドイツ戦車と臭いなどが違うため
逃げ去ったり、駆け戻って自軍の戦車に突っ込んで
自滅という失態もあったという。