ボルネオ島

ボルネオのジャングルに生息する
珍しいカエルが30年ぶりに見つかり、
そのカエルは実は肺がなかったという
とんでもないニュースが飛び込んできた!




過去に30年前に1匹だけ採取されたという
この幻のカエルとよばれるのが
コイツだ!

バルボウルラ・カリマンタネシス 学名(Barbourula kalimantanensis

ボルネオバーバーガエル

スズガエル科バーバーガエル属
ボルネオの山奥の渓流に生息する体長4cm程のカエル


今回、採取されたこのレアなカエルを
思い切って解剖したところ、
肺がないことが判明したという!

ということは肺呼吸せず、
呼吸はほぼ皮膚呼吸のみに頼るということになる!

しかしながら、
「肺のない両生類」は特別珍しいわけではない!

280種も知られる大きなグループ
「アメリカサンショウウオ科」
肺をもっていないという。
また
アシナシイモリ(無足目)にも肺のない種類が知られ、
日本では
ハコネサンショウウオ が肺を持たない両生類として
知られている!


箱根山椒魚

↑ハコネサンショウウオ

標高の高い渓流に生息。暑さに弱い。


実に肺のない両生類はたくさんいるわけだが、
肺のないカエルは世界初である!


このカエルが採取された場所は
熱帯雨林のジャングルにおいては
比較的に寒く、流れの速い渓流なんだという!

「気体が水に溶けるとき水温が低いほど解けやすい」
ということから、

つまり涼しげな渓流では
水中の溶存酸素も多いということになり、
こういう場所では
空気中の酸素を取り入れる肺呼吸をせずとも
水中での皮膚呼吸だけで十分な環境といえるわけだ!

そして
肺は浮袋のようなもので
流れの速い川では浮力により、

流されやすくなってしまうということから、
このカエルは肺をなくすことで
急流に順応した結果となった。
ぶっちゃけた話、「肺なんていらねぇ」というわけだ!

日本の肺を持たない両生類ハコネサンショウウオも
標高の高く寒い地域の渓流に生息しているのも
頷ける話である。