ビーバー  学名(Castor canadensis


アメリカビーバー

ビーバーといえば、小川に

木の枝などでダムや自分の住まいである

巣を造ることでよく知られている。


巣やダムは

積み上げた木の枝を骨組みとし、

小石混じりの泥で固めたという

頑丈にできたものだ!

ビーバーの巣

この巣は実によくできており、

巣の出入り口は水中にある!

これによってオオカミやクマなどの天敵に

巣に入り込む余地はまったくない!!

セキュリティー万全の安心物件というわけだ!

しかも

巣の天井には

泥は固めておらず木の枝のみなので

換気口の役割を果たす。

出入り口が水中にあるだけに

換気口があるおかげで

部屋は酸欠状態になることはないという


ダムの役割

季節によって川の水位が変化するため

水位が上がる季節には

部屋の中が水没してしまうため

ダムを一部壊して、水位を下げ、


水位が下がったときは

出入り口が川の水面から出てしまうので

それを水没させるため

ダムを手入れして水位を上げる。


このような年中を通しての

水位の調整に役立つというわけだ。



ビーバーは毎年、1頭~5頭の子供を産む。


前年に産まれた子供は「ヘルパー」と呼ばれ、

母親とともに今年産まれたばかりの弟や妹の子育てをし、

そしてダムや巣の作り方や手入れを学ぶという。

そして親もとで2年過ごすと

親から離れ、自分のダムや巣を作るという。


ビーバーの親父と息子


しかしながら、

こんなよくできたダムや巣。

なかなか簡単にできないということで、

親もとに戻り、

また1年、巣やダムの作り方を

再び学ぶビーバーもいるという。



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太古のビーバーの仲間にはこんなのがいた!!


カストロイデス  学名(Castoroides ohioensis
カストロイデス

1万年前までにいたという巨大なビーバー。

そのデカさは

体長2m50cm。体重では220kgという

ツキノワグマに匹敵する巨大さだ!!

半水棲の動物だが、現在のビーバーのように

ダムを造ることはなかったとされている。



パレオカスター  属名(Palaeocastor
パレオカスター

ビーバーといえば、水辺に住む動物だが、

コイツはビーバーの仲間でありながら、

荒地に住むビーバーだ。

地面に穴を掘って巣をつくる。


悪魔のコルク栓抜き

これがパレオカスターの巣穴化石だ。

化石発見当初はなんだかわからず、

「悪魔のコルク栓抜き」なんて呼ばれた。


パレオカスターの巣穴

その巣穴は地中奥深くまで

らせん状に続くという奇妙な格好だ!


なぜ、このような形なのか真相は謎だ!!