ホッキョクグマ  学名(Ursus maritimus


シロクマ

クマは雑食性の動物だが、この北極圏に棲む

シロクマは完全な肉食性だ!

主食はアザラシ


狩りは

海上に張った氷の上で行われ、

氷にあいた穴にアザラシが息継ぎのため

顔を出す。

シロクマはそこを狙って

アザラシの頭を叩いてカチ割り、しとめるという!

シロクマのアザラシたたき

それはまさに

モグラ叩き・・いやアザラシ叩きだ!!

しかしながら

この狩りは海上で氷が張る季節限定で

夏には海氷は溶け、

シロクマがアザラシ肉にありつく

ことができなくなり、

ほとんど何も食べずに過ごすという。


冬に冬眠をし、何も食べずに過ごす

ヒグマ とは真逆の生活スタイルだ!


現在、地球温暖化が騒がれる昨今、

海上で氷が張る期間が短くなり、

シロクマが主食のアザラシを

あまり食べられなくなったのは言うまでもない。


カナダのハドソン湾では

海に氷が張らない時期が1週間延びると

シロクマの体重は平均10kg減という調査結果が出ており

また

子グマの生存率も大幅減少しているという。


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そんなシロクマ生活事情のなのだろうか、


母親シロクマの育児放棄で捨てられた

子グマが、

ドイツのベルリン動物園が引き取られた。



クヌート

その子グマの名は

「クヌート」


その愛くるしい姿からドイツ国内では

大フィーバーを引き起こしているという。


4月4日のasahi.comの記事より

http://www.asahi.com/international/update/0404/JJT200704040004.html


クヌートは昨年12月上旬に生まれ、

母親に育児放棄された後、
「自然の摂理に基づき安楽死させるべき」と動物愛護活動団体


それに対し

動物園側は「世界で最も深刻な絶滅の危機に瀕した動物だ」

として母親代わりになって育てた。


この愛護団体と動物園との論争で独メディアが一斉に注目し、

クヌートが飼育係の指をなめる光景や、ハンモックに乗って遊ぶ光景など
を連日のように報道。

これがきっかけでお茶の間で「クヌート人気」が爆発した模様だ!


ベルリン動物園ではクヌート目当てに来場者が殺到!

通常、250万人の年間来場者数が
今年は30万人増加すると見込まれている。


もちろん「クヌート人気」にあやかろうと

関連商品が続々出たのも言うまでもない。


ベルリン動物園は株式会社で、

地元の「ベルリン・ブレーメン証券取引所」に上場している。


市場も「クヌート効果」にかなり反応しているようだ!!


ベルリン動物園の株価の推移 (ベルリン動物園の株価の推移)

ベルリン動物園の株価は

2000ユーロ(約32万円)近辺で推移していたが、

このクヌート効果で株価は急騰!!

4月3日には4660ユーロ(約75万円)という値をつけたという!!


日本にも過去に

アゴヒゲアザラシ の「タマ」ちゃん

レッサーパンダ の「風太」君が

世間を賑わした。


動物たった一匹でこれだけたくさんの

人を動かすというのも凄すぎる。



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