恐竜が闊歩する中生代。
当時の哺乳類はネズミのような姿で
恐ろしい恐竜が寝静まった夜中に
ちょろちょろ活動する地味な存在だった。
そして6500万年前
恐竜たちが絶滅し、新生代に入って
哺乳類はここぞ!とばかりに多種多様に繁栄していった・・・。
でも、そうでもなかったらしい。
哺乳類の多種多様性はすでに恐竜時代からはじまっていた!!
またもや中国発見!!
新種の化石哺乳類が発表された模様。
ボラティコテリウム 学名(Volaticotherium antiquus )
中国・内モンゴル自治区の1億2500万年以上前の地層で
化石が発見されたそうな。
恐竜時代の生きた哺乳類はネズミのような姿の地味な存在
とされていたが、コイツはまるでムササビのような姿。
皮膜を広げて、木から木へ滑空した
最古の空飛ぶ哺乳類だ!!
今回発表された化石哺乳類が空を飛ぶのなら、
前回は発表されたのがコイツだった!
またもや中国発見!!された。
カストロカウダ
学名(Castorocauda lutrasimilis )
ビーバーのようにウロコのある平らな尾をもつ
恐竜時代の哺乳類。
後足には水掻きもあり、川や湖で暮す
最古の水生の哺乳類だった。
またまた、それより前回、発表された化石哺乳類もいた!!
恐竜時代の初期哺乳類は小さな虫を食べる
おとなしい存在とされていたが、
強力なアゴを持つ肉食獣が、すでに恐竜時代に存在したのだ!!
またもや中国発見!!された。
レペノマムス 属名(Repenomamus )
初期哺乳類はネズミほどのものだったといわれていたが、
コイツはイヌほどの大きさで、体長1mは越え、
恐竜時代の哺乳類としては極めて異例のデカさである!
そして、なんと!恐竜プシッタコサウルス (子供だけど)を
捕食していたという肉食獣だ。
しかしながら、
これらの初期哺乳類は現生の哺乳類とは、ちと違う。
哺乳類といえば、母親のお腹に胎児を育てて、
ある程度成長してから産むといった
「有胎盤類」を思い浮かぶわけだが、
初期哺乳類はカモノハシ のように卵生だったと思われる。
しかし!
恐竜時代にも有胎盤類の哺乳動物が存在した!
またもや中国発見!!された。
エオマイア 属名(Eomaia )
恐竜時代の哺乳類らしく、ネズミのように小さく
虫などを食べるおとなしい動物であるが、
当時としては画期的な繁殖方法であった
我われ人間と同じ「胎生」で確実に子孫を残せたという
最古の胎盤をもつ哺乳類(有胎盤類)だ!
哺乳類の繁殖方法で
有胎盤類の他にも
コアラやカンガルーなどのような
子供を小さく産んで、母親のポケット(育児嚢)で
産まれた子供を保護するといった有袋類がいる。
またもや中国発見!!された。
シノデルフィス 学名(Sinodelphys szalayi )
臼歯や踵(かかと)などの骨に
コアラやカンガルーなどの有袋類の特徴と
似通っている点で、おそらく有袋類の祖先ではないか
といわれている。
現在、有袋類はオーストラリア、南米と限定的な地域しか
生息していないが、その有袋類の起源は中国だったかも
しれないというわけで、
こいつが最古の有袋類だ!!
なにかと話題の中国産化石哺乳類。
次は何が出てくるのでしょうか?
今後、新たなる発見に
乞うご期待!!