スイスの調査隊がシリア中央部で
10万年前に生息していたと見られる
巨大ラクダの化石を発見されたそうだ!


見つかった骨の部位は前足と歯だ。
その骨から

背丈は4mもあったといわれている

キリンやゾウほどの
巨大さだという・・・。


シリアラクダ
シリアラクダ

(シリアラクダとヒトコブラクダの比較図)


シリアラクダが発見された付近では、
当時の人類の化石も発見されており、
これほどの巨大ラクダを
狩りの対象にしていたのだとか!


ラクダの肉は丸めた紙を食べているような

パッサパサの不味さで、もっぱら、

ヒツジ54匹分(テキトー算出)も採れる毛皮が

重宝されていたかもしれない(憶測)

ラクダの毛皮
狩った巨大ラクダの毛皮で
寒い氷河期を乗り越える古代人。



■太古のラクダはキリンだった■

現生のヒトコブラクダより2倍もの巨大な
シリアラクダだが、
さらなる太古にも、デカいラクダが存在した!!


ティタノティロプス  学名(Titanotylopus  )
キリンとティタノティロプスの大きさの比較
(キリンとの大きさの比較図)


鮮新世(200~500万年前)の北アメリカに生息。
このように、ラクダの仲間でありながら
キリンと背比べして
互角にわたりあえるほどだ!!


現在、北米大陸にはラクダは生息していないが、
ラクダの初めて現れたのは、

そしてその進化の舞台は、
もっぱら、北米大陸だった!!


そこで暮したラクダの祖先は
このティタノティロプスのように
背の高い体形のものが多く
キリンのように高木の木の葉を食べ、
他の草食獣は地面に生えた草を食べるといった
「食べ分け」をしていたのだ。


しかしながら、
次第に草原に樹木がなくなり、
自慢の背丈と長い首で独占して高木の木の葉ばかり
食べていた北米のラクダは絶滅したと
いわれている。


ラクダの歩み


しかし、
北米大陸を後にしたラクダたちは生き残り、

過酷な場所へ生きることを選んだ!!


ペーリング陸橋を通り、ユーラシア大陸に
渡ったヒトコブラクダ や、フタコブラクダ

砂漠で生活した。


パナマ地峡を通り、南米に渡ったラクダ類は
ラマ アルパカ などだ!!

アンデス山脈の高山で生活している。


それぞれにかなり苛酷な環境下で見事に適応した

これらのラクダ類は
現在、人類によって
ほとんど家畜化され、野生種はほんのわずかである。

これがラクダ類の歴史だ!!