大食漢の動物といえば、やはり巨大哺乳動物だろう。

巨体な上に、体温を一定に保つために莫大なエネルギーを必要とする。

たくさん食べないとやってられないわけだ。


となると、大食漢の動物といえば、コイツだ!


アフリカゾウ  学名(Loxodonta africana

アフリカゾウ


その1日の食事量は

水を100ℓ、草を200kgだ!


世界最大を誇る巨体だけにアフリカサバンナで

肉食獣に襲われることなく悠然と生きている

アフリカゾウであるが、

200kgの草を求め、1日に50kmも彷徨い歩き、

乾季には水不足で、仲間同士で

飲み水の争いが絶えないという。


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アフリカゾウなんぞ、赤子同然のごとく

巨体で大食漢の哺乳動物はまだいた!!


それはコイツだ!!


シロナガスクジラ  学名(Balaenoptera musculus

シロナガスクジラ

シロナガスクジラは5cmほどの小さなオキアミを

好んで食べる

クジラの1日の食事量は自らの体重の4%だというから、

体重160トンのシロナガスクジラで計算すると

一日の食事量は実に6400kgのオキアミを

食べているということになり、

オキアミの重さは1gくらいだから、

実に640万匹のオキアミを食べているということになる!!


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しかしながら、

巨大動物が大食漢であるのは

容易に想像ができ、当たり前の話である。


やはり、痩せの大食い的な、

こんな小さな動物でも、こんなにも

食ってしまうのかという

哺乳動物はコイツだ!!


ラッコ  学名(Enhydra lutris 

ラッコ

他の海獣類と比べ、泳ぎの苦手なラッコは

アワビ、ホタテ、ウニ、ナマコ、ヒトデなど、動きの鈍い

捕食しやすい獲物を食べる。


それらを食べる量が半端ではない!

体重40kgほどのラッコが

なんと1日に10kgのエサを食べるのだ!!

食後のラッコ

それは体重60kgの人間が15kgの食事を・・・。

一日にカレーライス(300g)を50杯も

食べる人間なんて、いないのではないのだろうか(微妙)。


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しかしながら、

これらより、次元を超えた

凄まじい大食漢がいる!!


それはコイツだ!!


チスイビル(血吸蛭)

チスイビル

環形動物門(ミミズなど)に分類される

血を吸うヒルの仲間。


動物にひそかに忍び寄り、

そして皮膚に喰らいつき、

麻酔作用により、痛みはほとんどなく、

気づかれずに、ひっそりと吸血する・・・。


喰らいついたとき、唾液からヒルジンという物質を出す!!

それは

血液凝固を防ぎ、吸血がスムーズに・・・

そして

血管を拡張していき一気に血液を・・・


その徹底した吸血の執着ぶりは


吸血後のチスイビル

吸血前の体より、

5~10倍もの体に膨れ上がらせるのだ!!


この吸血ヒルは

麻酔作用に血液凝固を防ぐ特性から、

医療として、

吸血ヒルに血を吸わせて、

肩こりや関節炎の痛みの鎮痛、

手や足の接合手術後の患部の「うっ血」を

防ぎ、血液循環を促すなど

医療用として役立っているという。


なんでも

2004年、米国では、

吸血ヒルが

皮膚移植の治療や血行回復などの治療器具として

販売承認されているのだという。