カニといえば、ハサミである。

その中でも、変わったハサミをもつカニがいる。


マルソデカラッパ  学名(Calappa calappa

マルソデカラッパ

このマルソデカラッパなどのカラッパ類は、

幅広いハサミと甲羅が一体化し、半球形に変形できるという

見た目、カワイイ系のロボットって感じだが、

こいつらのハサミが特に変わっている。


カラッパは主に貝を食べるのだが

左右のハサミの形は異なっており、

右のハサミには突起物がある。

カラッパの左右のハサミ

なんと、その突起物で貝殻の縁を引っ掛けて、

その貝殻を回しながら、缶切りの要領

徐々に砕き、中身を食べるという。


缶切り



シーチキンの缶詰争奪戦


その前に、そんなカラッパの缶切りのようなハサミは

貝殻は砕けても、さすがに

缶詰のフタを開けることはできないと思います。


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ハサミを使って変わったことをするカニはまだいる。


キンチャクガニ  学名(Lybia tessellata

キンチャクガニ

ハサミに持っているのはイソギンチャクである!

「ボクサークラブ」と呼ばれているが、

このイソギンチャクをもって、ハサミを振り振りする姿は

まるでボンボンを持ったチアガールそのものだ。

ボンボンをもったチアガール

別にこのカニはイソギンチャクを持って

遊んでいるわけでも何かを応援しているわけでもない!

これを持ってハサミを振り上げ、

敵への威嚇になるのだという。

さらにハサミに持ったイソギンチャクは毒をもっており、

武器にもなるのだという!!


さらにイソギンチャクにエサを付着させて

それを食べるという、イソギンチャク様々の生活を

送っているのだ。

イソギンチャクはもう手放せないとばかりに、

生涯ずっとハサミでもっているのだ。