カニといえば、ハサミである。
その中でも、変わったハサミをもつカニがいる。
マルソデカラッパ 学名(Calappa calappa )
このマルソデカラッパなどのカラッパ類は、
幅広いハサミと甲羅が一体化し、半球形に変形できるという
見た目、カワイイ系のロボットって感じだが、
こいつらのハサミが特に変わっている。
カラッパは主に貝を食べるのだが
左右のハサミの形は異なっており、
右のハサミには突起物がある。
なんと、その突起物で貝殻の縁を引っ掛けて、
その貝殻を回しながら、缶切りの要領で
徐々に砕き、中身を食べるという。
その前に、そんなカラッパの缶切りのようなハサミは
貝殻は砕けても、さすがに
缶詰のフタを開けることはできないと思います。
**********************************************************
ハサミを使って変わったことをするカニはまだいる。
キンチャクガニ 学名(Lybia tessellata )
ハサミに持っているのはイソギンチャクである!
「ボクサークラブ」と呼ばれているが、
このイソギンチャクをもって、ハサミを振り振りする姿は
まるでボンボンを持ったチアガールそのものだ。
別にこのカニはイソギンチャクを持って
遊んでいるわけでも何かを応援しているわけでもない!
これを持ってハサミを振り上げ、
敵への威嚇になるのだという。
さらにハサミに持ったイソギンチャクは毒をもっており、
武器にもなるのだという!!
さらにイソギンチャクにエサを付着させて
それを食べるという、イソギンチャク様々の生活を
送っているのだ。
イソギンチャクはもう手放せないとばかりに、
生涯ずっとハサミでもっているのだ。