アデロバシレウス  学名(Adelobasileus cromptoni 

アデロバシレウス

2億2500万年前の北アメリカに生息していたという

最古の哺乳類。


開催中の幕張メッセの恐竜博2006 で頭蓋化石が初公開となる。


恐竜が闊歩する時代。

哺乳類はこのようなネズミのような姿がほとんどで

ひっそりと目立たぬよう夜の森で活動していたという。

ちなみにアデロバシレウスとは「目立たない王」という意味。


ところでアデロバシレウスは最古の哺乳類といわれているが、

哺乳類

哺乳類の祖先とされる獣弓類という哺乳類型爬虫類

の線引きってどこで判断するのだろう。


つまり

すべての哺乳類とされる動物だけ

に共通する特徴ということだ。


それは哺乳類の耳の中にあるのだという。


耳小骨

われわれ人間は哺乳類であるが、

耳の鼓膜の奥の中耳に

ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨と3つの耳小骨がある。

これが、絶滅種、現生種問わず

すべての哺乳類に備わっているのだ!

(進化の途中段階でこれが退化した種がいるかもしんないけど・・・)


(ちなみに爬虫類の耳小骨はアブミ骨のみである。)


鼓膜に伝わる振動は

耳小骨が3つあることによって、かなり増幅され、

内耳の蝸牛へと伝わるのだ。


つまり哺乳類の耳は地獄耳ということになる。


最古の哺乳類アデロバシレウスのような初期の哺乳類は

この優れた聴覚を使って

恐竜たちの活動が鈍る夜という

「暗闇の世界」で活動し生き延びたのだろう。


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