5月21日の朝日新聞。


■アホウドリ300キロ移住作戦■


アホウドリ  学名(Diomedea albatrus

アホウドリ

翼を広げると2mは超えるという巨大海鳥。

世界的希少種で特別天然記念物。

繁殖地は

伊豆諸島の「鳥島」

尖閣列島の「南小島」の2ヶ所だけで

布団用の羽毛を採るために乱獲され、

生息数が400羽を数えるほどまでになったが、

保護活動により2000羽ほどに回復した。


今回、アホウドリの最大の繁殖地である

「鳥島」は火山活動が活発なところでもあり、

2002年8月に噴火が起こっている。

今後、アホウドリの子育て中に噴火が起これば、

溶岩流などで打撃を受ける可能性もあり、

心配されている。


そこで、


アホウドリ移住計画マップ


鳥島から南へ300キロ離れた

聟島(むこしま)列島

年間200羽の生まれたヒナのうち、

10羽のヒナを船で運び、移住させ、

それを5年ほどくりかえし続けるという計画を

2008年の春から始めるという。


なんでもアホウドリは自分の巣立った島に

戻り、そこで子育てをする習性があるという。


つまりこの計画は

アホウドリの繁殖地を2ヶ所→3ヶ所に

増やす計画でもあるというわけだ。

ちなみに

1930年代までは

聟島列島はアホウドリの繁殖地でもあった。


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繁殖地の復活ということで、

韓国でもこんな計画がある。


■日本帝国の乱獲で絶滅させたアシカを独島(竹島)に復元させる計画■


ソウル新聞(韓国語)

http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20060501022001


ニホンアシカ  学名(Zalophus californianus japonicus 

ニホンアシカ

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日本と韓国が領有権をめぐって問題になっている

「竹島」が最後の繁殖地であったニホンアシカは

日本帝国の乱獲によって絶滅したが、

今回、この竹島周辺に

ニホンアシカに血統の近い(カルフォルニアアシカ ?)を

ロシア沿岸やベーリング海から連れてきて、

この竹島に繁殖させるという計画。

しかしながら、アシカなどの海獣は大食漢で、

アシカによる魚の減少などで竹島一帯の

生態系が変化しかけないという。

また漁民の漁獲量減少などの問題もある。

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↑韓国の記事の内容は大体こんな感じだ


アシカが棲むことによって、どれだけの影響があるか

わからないが、

竹島周辺の海はなかなか良い漁場らしく、

それを捨ててまで、

竹島をアシカの繁殖地にすることは、少し馬鹿げた計画だ。

まぁ、これは実現しないだろう。



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