ジュラシック・パーク (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
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今回も恐竜映画としてご存知の「ジュラシックパーク」

から、「こんな恐竜は間違いだ!」という突っ込みを。


この映画では恐ろしく凶悪に描かれている肉食恐竜が

メインで登場するが、

もちろん、おとなしい植物食恐竜も登場する。

その中でも、よく登場するのが

巨大な竜脚類「ブラキオサウルス」


ブラキオサウルス 属名(Brachiosaurus

ブラキオサウルス

それではジュラシックパークに登場する

ブラキオサウルスは正しく描かれているのでしょうか。


こんなシーンがあります。


ブラキオサウルスにエサを与える


主人公であるグラント博士とその子供たちが

肉食恐竜ティラノサウルスの襲撃から逃れ、

その後ジャングルを彷徨い、

寝床に選んだ大きな木の上で、

ブラキオサウルスの出会い、エサを与えるところである。


間違いはそのブラキオサウルスのエサの食べ方にある!

牛の食べ方

その食べ方はまるで牛のように、

アゴを横にスライドさせながら、

エサである葉っぱを歯で磨り潰すかのように

食べている。


ブラキオサウルスのスプーン型の歯

これはブラキオサウルスの歯です。

細長くスプーンのような形をした歯である。

とても牛のように葉っぱを磨り潰して食べるというのは

見るからに不可能なわけだ。


で、実際どんな食べ方をしたかというと

ブラキオサウルスの食べ方


食べ方はごく単純で、木の葉をパクつき、

細長い歯ですきとって

噛まずに、そのまま飲み込んだのだ。

消化に悪い食べ方ではあるが、

ブラキオサウルスなどの恐竜の胃の中には

石ころ(胃石)があり、この石で食べたものを

砕き、消化を助けているのである。

実際に恐竜の胃の内容物から胃石が

化石として発見されているのはよく聞く話である。


ちなみに恐竜は爬虫類であるが、

魚類、両生類、爬虫類、鳥類は

基本的に食べ物を噛まずにそのまま丸呑みする。

食べ物をよく噛んで食べるのは「哺乳類」くらいな

ものではなかろうかと思う。


前に書いた記事

「哺乳類への道その1~咀嚼の起源」は↓コチラ

http://ameblo.jp/oldworld/entry-10006399660.html