ネス湖のネッシー。
シャンプレーン湖のチャンプ。
オカナガン湖のオゴポコ
池田湖のイッシー。
世界各地の湖で未知の巨大水棲生物の
目撃例がよく囁かれている。
UMA(未確認動物)の巨大な水棲動物となると
きまって湖の淡水域というのがほとんどだ。
確かに果てしない海より、陸によって閉じられた湖に
こういった巨大水棲生物がいたとなると
心躍らされる。
で、この巨大水棲生物の正体は何か?
よくその正体の引き合いに出されるのが
「首長竜」という
恐竜時代の海に繁栄した海生爬虫類だ!
プレシオサウルス 学名(plesiosaurus)
代表的な首長竜。
首長竜はごく一般に、よく恐竜の仲間と思われがちだが
同じ爬虫類とはいえ、まったくの別系統。
恐竜は現生ではワニや鳥類といった仲間
(主竜形類)に近いのに対し、
首長竜は、トカゲやヘビといった仲間
(鱗竜形類)に近い仲間である。
これがだいたいの首長竜の進化図だ!
首長竜の祖先は
陸生の爬虫類だった。
三畳紀、2億4000万年前、恐竜が現れようとした時代。
ノトサウルス 属名(Nothosaurus )
ノトサウルスは半水棲の爬虫類。
海岸の陸地で日向ぼっこをし、
エサを獲るとき、敵から逃れる時に
水中に潜る生活を送っていた。
首長竜はこのノトサウルスのような仲間から現れたのだ。
ピストサウルス 属名(Pistosaurus )
もっとも原始的な首長竜。
ノトサウルス類の中から、より水中生活
に適応し、手足はヒレ状になった!
そしてここから首長竜は大きく2大グループに分かれる。
■首長竜の名の通り、首が異様に長く、頭が小さいタイプ。
■首長竜の名とは名ばかりの首が短く、頭が大きいタイプ。
エラスモサウルス 属名(Elasmosaurus )
首の長いタイプの首長竜、
その中でもっとも顕著に出てるのが、このエラスモサウルスだ。
見ての通り、長~い首だが、だた長いだけではない。
生物史上、もっとも頚椎(首の骨)を多く持った動物だ。
その頚椎の数はなんと79個もあるのだとか。
首の長い動物はたくさんいる。
■首の長い動物の頚椎の数■
★キリン 7個 (人間も含む哺乳類は基本的に7個だ!)
★タニストロフェウス 9個
★マメンチサウルス 19個
★エラスモサウルス 79個
この通り、エラスモサウルスの首の骨の数はダントツで
あることがわかる。
これは首の柔軟性を意味しているのだ!
首をヘビのように曲げることができ、
ある学者は3回半もどくろを巻けるといっていたとか!
これだけ首が自由自在となると
逃げ惑うイカや魚たちを首の動きだけで容易に
捕食できたに違いない。
またそれだけでなく、海面から顔を出し、
空を飛んでいた翼竜や鳥も捕らえることができたという
幅広い捕捉能力をもっていたのだ!
実際にエラスモサウルスの化石の胃のあたりから
魚の遺骸だけでなく、翼竜の骨まで発見されている!
しかし、そんなバラエティに富んだ捕食能力の
持ち主であるエラスモサウルスにも
かなりの天敵がいる!
クロノサウルス 属名(Kronosaurus )
首は短いが、首長竜の仲間。
このタイプは「プリオサウルス類」といわれ、
とにかく頭でっかちになったタイプだ!
そのなかでもこのクロノサウルスが顕著に出ている。
その頭のデカさはじつに270cmと、
現生種、絶滅種問わず、もっともデカい頭をもっている。
明らかに大型の獲物を食わんとばかりのアゴのデカさである。
白亜紀の海に生息していたこのクロノサウルスは
「海のティラノサウルス」と呼ばれるほど
アゴの力が強力なんだとか!!
しかし噛む力は暴君竜ティラノサウルス より、
はるかに凌ぐという・・・。
このデカいアゴなら、エラスモサウルスの首など
容易に引きちぎったに違いない。
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