4月16日のニュース。
なんでも
米シカゴ・フィールド博物館などの研究チームが
全米17の動物園に飼育されている
19頭の雄ライオンのタテガミを調査した
ところによると、
雄ライオンのタテガミの長さは
年齢や栄養状態、遺伝要因よりも
生息地の気温に左右される。
つまり、気温による関係が最も強いの
だとか。
寒い地域の雄ライオンほど立派な長いタテガミを
もち、マフラーの役割になるという。
雄ライオンの立派なタテガミは
雌ライオンにもてることで知られているが、
寒い地域に生息する雄ライオンほど
モテモテ状態ということになる。
逆に暑い地域に生息する雄ライオンは
タテガミは短く、熱をこもらせない、
また寄生虫がわいたりするのを防いでいるという。
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バーバリライオン 学名(Panthera leo leo )
絶滅種であるが、ライオンの最大の亜種。
なおかつタテガミはもっとも立派で、
タテガミは頭部だけに収まらず、
胸から腹の下まで伸びている。
アフリカの最北の地。バーバリ地方に生息
しており、アフリカ大陸といえども、
そんなに暑いところではない。
逆にアフリカ大陸でも高温な地域、
東アフリカのソマリアとケニアの低地には
最小の亜種「ソマリアライオン」が生息している。
オスのタテガミは短く、中には
タテガミのないオスまでいるという変わったライオンだ。
他のライオンの亜種も見る限り、
寒い地域では
体が大きく、タテガミが長い。
暑い地域では
体が小さく、タテガミが短い。
これはトラやクマなど顕著に出ているという
寒い地域では体が大きくなり、
暑い地域では体が小さくなるという
「ベルグマンの法則」とライオンのタテガミの長さは
見事に一致している!!
ベルグマンの法則の記事は→コチラ
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太古には驚異的にでかいライオンがいた。
ネコ科では史上最大を誇る猛獣だ!!
ドウクツライオン 学名(Panthera leo spelaea )
ドウクツライオン(奥)と現生ライオンの大きさの比較。
イラストから見てわかるとおり、
これが猫の仲間か!と思うほどのデカさだ!
つい、2000年前に絶滅したとされている。
ヨーロッパに生息しており、
生息した当時は氷河期でめっぽう寒かったに違いない。
ベルグマンの法則でいうなら、
なんらこのデカさは不思議ではない。
そしてタテガミはさぞかし、
立派であったのだろうと思うのだが、
洞窟に古代人よって描かれた壁画の
ドウクツライオンは
タテガミは描かれていないのだという・・・。
描かれたドウクツライオンは
メスだったのだろうか。
それとも
ライオンとは別種の猛獣だったのか。
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