鱗(ウロコ)・・・。

それは

太古の魚から身を守るためのヨロイとして生まれた・・・。

そしてウロコは形を変化していき

それがトゲとなり骨板となり、さらなる防御力を確立していった。

しかし動物が進化するにつれ、

それは身を守るためだけではとどまらず、

魚が海から河へ進出するときには

浸透圧(塩分濃度)の調整に役立ち

陸上に進出した爬虫類はウロコで

体を乾燥から守った

そして恐竜が現れ、鳥類が現れ、

ウロコはついに羽毛へと変化した。

それは保温の役割を担い、そして

大空を翔るためのものに進化した!!


最初にウロコから羽毛に変化させた動物は

「恐竜」だ!


シノサウロプテリクス  属名(Sinosauropteryx )

シノサウロプテリクス

この恐竜は小型獣脚類の肉食恐竜だ。

初めて羽毛が残った姿で発見され、

世界中に衝撃を与えた化石だ。

1mほどの小さな恐竜で、

小さな体は体温が冷めやすいことから

羽毛は保温目的のものだったのだろう。

そして、恐竜から鳥類が生まれたことは

いまでは揺ぎ無い定説だ!!


恐竜が絶滅し、

現代、羽毛を持つ動物は鳥類のみである!


しかし、しかしである!!

2億2000前、三畳紀後期

このころは地球に恐竜が現れた時期であるが、

その頃すでに羽毛をすでにもっていた爬虫類が

存在していたというのである!!


ロンギスクアマ  学名(Longisquama insignis

ロンギスクアマ

ロンギスクアマは主竜類というグループに属する爬虫類で

いわば、恐竜の祖ともいうべき爬虫類だ。

背中には尋常でないほどの体の割りに長大な突起物があり、

これを使って高いところから滑空したという。

これはウロコが変化したものではあるが、化石の印象から

これは羽毛なのではないかという。

化石写真はコチラ

恐竜から鳥類に進化したという定説を覆す、

鳥類の祖先をめぐる論議に一石を投じている!!

しかしながら、

恐竜が進化して鳥類になったというデータは

山ほどあり、ロンギスクアマの鳥類起源であることは

今では否定されている。

また化石の保存状態も良好ではないため

この背中の突起物は羽毛ではなく

ウロコが大きくなっただけという意見もある。


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とりあえず、

あらゆる進化の可能性を秘めたウロコ

活用させた未来動物の投稿があったので

紹介します。


プレナドール

プレナドール

(オパビニマニアJさんの投稿とイラスト)

2億年後の海上を滑空するヘビ。

ウロコを大きく発達させて、それが羽根のようになり、

滑空できるようになっている。

まさに「海のロンギスクアマ」(ひろうすさん)である。


レオミムス

レオミムス

(kkkさん投稿。イラストはUMEさん)

イグアナの子孫。

頭部のまわりのウロコを大きく発達させ、

ディスプレイとして強烈なインパクトを与えている。

ライオン のオスのタテガミと同じく、

自らの誇示に役立っている。