イヌ  学名(Canis lupus familiaris

イヌ

人類がイヌを家畜にして飼い慣らしてから1万4000年。

現在では

羊や牛の飼育を助ける牧畜犬

体に障害がある人の生活を助ける

盲導犬聴導犬介助犬

麻薬探知や犯罪捜査を助ける

警察犬麻薬探知犬

そして純粋にペットとして・・・。

実にさまざまな用途で、

家畜として成功した動物は他にはない。


犬はどこから来たのか、その祖先は・・・。

オオカミ  学名(Canis lupus 

オオカミ

1万4000年前、少なくとも1万年前の中央アジアで

タイリクオオカミの亜種のいずれかが、

家畜化されたのがイヌのはじまりだという。

犬の発祥地

最初、イヌ科の動物は北アメリカ大陸固有の動物だった。

北アメリカ大陸でイヌ科の動物の中からオオカミが現れ、

ベーリング海峡を渡り、

アフリカから生まれた人類と

中央アジアで出会ったという。


オオカミ・・・。

とても人間には心開くことはない

誇り高き動物だ。

オオカミの顔

一寸のスキもないその精悍な眼差し、

同じハンターであるネコ科の動物とは対照的に

群れで狩りを行い、上下関係を重んじる

社会性を持つ堅実な肉食獣だ!!


そんなオオカミが

人間に服従することになるのだ。

今ではオオカミの子孫である犬が、

「お手!」や「おチンチン!」と人間に芸を

仕込まれる始末である。


最初、人間とオオカミが出会い、

人間の食べ残しを求めてオオカミが寄ってきた。

人間にとってオオカミは脅威な存在だったが、

外敵が近寄ってくるとオオカミは吠えて、

その存在を知らせてくれるため、

そんなこんなで

お互いは次第に惹かれていったという。

いつしか、人間はオオカミの子供を飼い鳴らし始め、

人間に慣れる個体をチョイスして繁殖させたのが

イヌの誕生した経緯だといわれている。

しかし、

オオカミが家畜化される経緯を記された文献などは

残されていない・・・。