見えない光(電磁波)には
電波、赤外線、紫外線、X線などがあり、
私たちヒトは
UFO愛好家などの電波で宇宙人と
交信することができる特別な人?という例外を除けば、
可視光線(波長約0.35~0.8ミクロン)の電磁波しか
認識できない。
前回、「紫外線の見える動物」を取り上げましたが、
次は赤外線を感知できる動物についてです。
赤外線とは熱から放射される電磁波で
別名「熱線」と呼ばれ、
熱センサーとして自動ドア、センサーライト、
建物のセキュリティーなどに使われ、
赤外線カメラは暗いところでも見える優れもので
現代社会において赤外線を利用したものは
大活躍している。
中にはビデオカメラに
赤外線の透過率を利用したフィルターを
つけ、夏場の海水浴場で
不適切な撮影をする輩も現れ、
話題、問題になっている。
そんな便利な赤外線を利用し、感知する
動物はもちろんいる。
学名(Crotalus cerastes )
ヘビの中でもハブ、マムシ、ガラガラヘビなどの
マムシ亜科のヘビには
ピット器官という熱センサー、赤外線を感知する
器官が目と鼻の間にある窪みにある。
なんでも
そのピット器官には熱を感じる感覚細胞が密集し、
数十cm離れたものの温度変化を0,1℃単位で
感知することができるとか!
しかし、それだけではない!!
熱を感じるのではなく、赤外線カメラのように
映像で見えているというのだ。
ということはこれらのヘビは
普通の目と暗視用の目、合計4つの目を
もっていることになる!!
ヘビの捕食対象といえば、やはりネズミのような
恒温性である小型哺乳動物がメインのようだが、
それらの動物は恐竜時代から大抵は夜行性だと
思われ、それらの動物を捕らえるために
ピット器官という赤外線感知のアビリティーを
獲得したのだろう。