収斂進化

進化の系統上まったく違う位置にある生物でも、同じ環境に生息すれば

似たような姿に進化する

クジラは5000万年前は陸上の四足歩行動物でした。

パキケタス

パキケタス 学名(Pakicetus

最初に現れたクジラはこのパキケタスのような動物でした。


でもクジラの仲間は今では海に生活の場を完全に変え、

このような姿になっています。

カマイルカ

カマイルカ  学名(Lagenorhynchus obliquidens

イルカ(クジラ)の1種ですが、体の形が泳ぎやすいように流線型になっています。

イルカの姿はみんなこんな感じですね。


中生代、恐竜の時代にも

哺乳類のクジラが海に進出したと同じように

爬虫類にも陸から海に進出した生物がいました。

魚竜とよばれるグループです。

ステノプテリギウス

ステノプテリギウス  学名(Stenopterygius

魚竜の一種です。コイツもイルカ同様、海の中を速く泳げるように

体が流線型になっています。


イルカは哺乳類、魚竜は爬虫類

このようにまったく違う系統の生物でも、海という同じ環境に

生活したら似たような姿になるのです。


収斂進化を藤子不二雄のアニメのキャラクター設定で例えていうなら


ドラえもんでは 

ジャイアン(ガキ大将) スネ夫(それにつるむヤツ)  しずかちゃん(憧れの女の子)

キテレツ大百科では

ブタゴリラ(ガキ大将) とんがり(それにつるむヤツ) みよちゃん(憧れの女の子)


同じポジションなら、その両者は姿もよく似ています。


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未来動物投稿、たくさんの四足歩行鳥類ありがとうございます。


陸上四足歩行鳥類というのは、もともと鳥類が陸上で生活し、巨大化になったため、

その重い体を支えるために翼が前足になって、4本足で歩くようになったのですが、

様々な環境に生活の場を広げ、四足歩行はそのまま受け継ぎ、

多種多様に繁栄したグループです。


四足歩行鳥類にも収斂進化と思わせるもの投稿がありましたので紹介します。



シカドリ

シカドリ

中華的熊猫さん投稿。イラストも中華的熊猫さんです。

草原地帯に生息する四足歩行鳥類で、

ほっそりとしたウマのような脚、クチバシの一部が角状になるなど

まるで、シカのような姿です。でもこの動物は鳥類なのです。

収斂進化の典型ですね。


ランドクレイン

ランドクレイン

孔明さん投稿の陸上四足歩行鳥類です。

500万年後の未来の東南アジアに生息した四足歩行鳥類ですが

この当時もいろんな種の草食動物がいて、

このランドクレインは誰も手の届かない高い木にある葉を食べるため

このようなキリンに似た姿に進化したのでしょう。

これも収斂進化の一例ですね