トップページ > 古生代石炭紀の世界 > 石炭紀の大森林・巨草伝説
春になると、畑や土手、川の堤防などに
トクサ類のスギナからツクシが伸び、
日本の野山にいけば、日当たりのよい地面に
ヒカゲノカヅラが這いつくばるように生えている。
スギナ 学名・Equisetum arvense ヒカゲノカズラ 学名・Lycopodium clavatum
これらの植物はシダ植物という花が咲かず、種子をつくらない、
かわりに胞子という特別な細胞で増える植物だ。
現代のシダ植物のトクサ類とヒカゲノカズラ類はとても小さな
目立たない存在だ。
しかし・・・
太古はちがっていた!!
石炭紀の大森林 ー太古の巨草伝説ー今から3億年前・・・。 ヨーロッパや北アメリカなどの北半球の広大なローレシア大陸では 広範囲にわたって沼地に覆われ、気候は暖かく、湿度は執拗に高かった・・・。 この時代の植物が生育するには絶好の環境なのだ。 そして、様々な種類の植物がところ狭しと生い茂り、 太陽の光をめいいっぱい受けようと高くそびえる植物もたくさんいた。 それは高さ50mを達する巨樹もあったという。 いや、巨樹ではない・・・。 彼らは巨草だ!! 巨大な大木に見える彼らは シダ植物のトクサ類やヒカゲノカズラ類といった草の仲間なのだ |
<僕、エダフォサウルス
の「エダフォン」ダニ。
僕がよく見る石炭紀の大森林の中でも、猛威を振るって
空高くそびえ立った三大巨草を紹介するダニ!!
しかし、太陽の光を我先にと浴びるために
空高くそびえ立ち巨大になった巨草たちは・・・
自らの体の重さに耐え切れず、
倒れてしまうものが続発!!
彼ら巨草はこれから現れる樹木と違い、
幹の中がスカスカの空洞で貧弱なつくり
だったのだ!!
石炭紀の大森林で猛威を振っていた植物。
彼らにも限界があったのだ
後に幹がより強固な二次維管束をもつ植物群(シダ種子類, 裸子植物)の出現
により、彼らは衰退していった。
そして「石炭紀」という時代に生きた巨草たちは土砂に埋もれ、
その圧力や熱によって現在は「石炭」となっている。
この時代を「石炭紀」と呼ばれるのはいうまでもない。
その石炭は人類を爆発的に繁栄させたイギリスの「産業革命」の
原動力だ!!そう私たちは太古からも恩恵を受けているのだ!!
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