今日は睡眠の進化についてのお話です。
ご存知のとおり私たちの睡眠時には
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」というのが交互におきております。
■レム睡眠■
身体の眠り。筋肉が緩み体が休んでいる状態で、脳は起きている。
眠り始めてから1時間30分後に現れ始める。
脳波から浅い眠りと判断されるが、揺さぶり起こしても目覚めにくく
実際には深い眠りで、この時に目覚める準備ができておらず目が覚めたり
すると意識はあるのだけれど、体が動かない「金縛り」になったりする。
あくまで幽霊の仕業ではない。
■ノンレム睡眠■
大脳の眠り。大脳を休ませるための眠りで、身体は起きている。
寝返りをうったり、歯ぎしり、いびきもかくなどして動く。
寝始めたときからはじまり、だんだん深くなる。
眠くて仕方ないときは10分程度寝ると
すっきりするのはこの睡眠のおかげ。
私たちヒトははっきりとしたレム睡眠とノンレム睡眠があるわけですが、
睡眠のほとんどが脳を休ませるノンレム睡眠だといわれています。
それだけヒトは脳が発達しているわけです。
脊椎動物の中でも脳が発達した哺乳類や鳥類には
レム睡眠とノンレム睡眠があり、これを「真睡眠」と呼ばれます
大脳が発達していない魚類や両生類は
身体を休ませることを主な目的としたレム睡眠のみの
「原始睡眠」と言われています。
無脊椎動物にはビンのフタを開けることのできるタコなど発達した脳をもつ
ものもいるが、活動と休息による脳波の変化がなく睡眠とは
呼べないらしい。
無脊椎動物 ・休息 ・活動と休息による脳波の変化なし。
魚類、両生類 ・原始睡眠 ・レム睡眠
爬虫類 ・中間睡眠 ・レム睡眠、ノンレム睡眠に似た状態
鳥類、哺乳類 ・真睡眠 ・レム睡眠、ノンレム睡眠