今回、収集品の中から紹介するのは「五節鞭」です。

 

#14で紹介したものは日本製で柄の一部が木製でしたが、こちらは中国製で総鍛鉄製になります。

 

 

錘と節3本と柄はそれぞれ2個の環で連結されていますが、錘の連結環の1個は他より大きく出来ていて同じ大きさの鳴環が2個入っています。

 

全ての連結環と鳴環は沸かし付けされています。

 

 

全長:87㎝ 重量:935g 

 

 

錘は紡錘形で尖り部は八角形、本体は撫で四角です。

 

錘長さ:14㎝ 最大太さ:19.5㎝

 

連結環(大)と鳴環の外径:4.4㎝ 断面形状:なで四角 太さ:7㎜×7㎜

連結環(小)7個の外径:3.2㎝ 断面形状:丸 太さ:6㎜ 

 

 

 

節は3個あり中央が膨らんだ形をしています。

 

節長さ:13.5㎝ 断面形状:なで四角 中央の膨らみ:1.3㎝×1.1㎝

 

 

柄は#19で紹介した爪子棒と似た造りで両端に切子玉金具が鍛接してあります。

#19との違いは切子玉金具が同じ向きで鍛接されていることです。

 

柄の長さ:16㎝ 握る部分の太さ:1.2㎝ なで八角形

 

 

 

 

 

 

鉄の鍛えが良いのか、しっとりとした良い錆色になっています。

 

とにかく1kgに近い重量がありゴツイです。

 

その威力たるや鳴環が出す派手な音と共に雷の如くでしょう。

 

携行にも優れた恐ろしい武器です。