今回、収集品の中から紹介するのは「なえし」です。
「なえし」とは十手の一種で、同心の手下の親分さん(目明しのこと、蔑称:岡っ引き)の手下が使用したとされる武器です。
全長:28㎝ 重量:120g 総鍛鉄製
紐付け環は1つの部材から打ち出されていて、真ん中で鍛接され環になっています。
棒身末端に丈夫にカシメてあり自在に回転します。
紐付け環長さ:2.7㎝ 最大幅:3㎝ 断面形状:なで四角 3.5㎜×3.5㎜
紐付け環が大きめなので、いい手だまりになります。
棒身断面形状:丸 棒身太さ:8㎜~9㎜と先細りになっています。
十手と同じく紐付け環に手抜き紐を取付けて使用します。
華奢な武器なので達人でなければ刀等とやり合うのは無理ですが、素手格闘ならば隠し武器として絶大なる効果を発揮すると思われます。