今回、収集品の中から紹介するのは日本製の分銅鎖です。
これまで鎖の両端に分銅が付けられているタイプですが一番の違いはその長さです。
先に紹介したものは長さが70㎝程ですが、この分銅鎖は1m20㎝もあります。
分銅鎖というものは携帯するのにとても便利で、いざという時に使用したあと瞬時に合掌🙏するように両手の内に隠すことができる「隠し武器」なのです。
ですが1m20㎝もあると携帯は便利でも瞬時に両手の内に隠すことは不可能です。
使い方としては鎖鎌と同じで振り回して遠間から打撃を与えたり相手の武器に絡めたりしたのではないでしょうか⁉️
全長:1m20㎝ 重量:330ℊ 鎖数:55個 総鍛鉄製
2個の分銅にはそれぞれ片面に日・裏面に月と片面にカーン(不動明王)の梵字・裏面に九字が彫られています。
分銅は将棋の駒のような形で縦横ともに台形です。
これは#2・#30・#48で紹介した分銅鎖と同じで
手の内に収まりやすい形状です。
分銅と鎖を繋ぐ部分には正円の鎖は入れられてません。
分銅長さ:4.5㎝(鎖連結部を含む)
台形部分寸法(横):2㎝✖️2.5㎝✖️3㎝
台形部分寸法(縦):9㎜✖️1.2㎝✖️3㎝
鎖は全て沸かし付けで製作されています。
鎖粒長さ:2.7㎝ 幅:1.1㎝ 線径:3.5㎜
この分銅鎖は稽古などでよく使用されたのか、分銅と鎖を繋ぐ部分にはかなり摩耗が見られます。
鉄味も良好です。