今回、収集品の中から紹介するのは「中国の鎖付き木製棒 」です。
鎖棒については#7,#10,#39で紹介してきましたが、いずれも日本製のものでした。
今回のものは形状は#7に似ていますが、なぜ中国製と分かるのか以下の①~③で説明したいと思います。
全長:91㎝ 重量:300g 鎖と金具類は全て鍛鉄製です。
① 棒身が1本の堅い自然木(芯持材)で出来ています。 樹種は不明です。
日本では特殊な場合を除き自然木(芯持材)を武器等には使用しません。
木が乾燥するに伴い芯に沿って割れが生じるからです。
棒身(木の部分)長さ:34㎝ 径:2.1㎝ 棒身末端から4㎝の所に紐等を通す径:4㎜の穴が開けられています。
② 鎖との連結金具が#34 で紹介した木製短稍子棍と同じで、中国の古武器によく見られる造りです。
連結金具は1つの部材から鍛造されていて、棒身に差し込んでから2箇所鉄釘でカシメて固定しています。
棒身と鎖の連結環 外径:4㎝ 太さ:4㎜ 断面形状:なで四角
③ 鎖粒の大きさが不揃いで造りが荒い。
日本の鎖と同じく沸かし付けされていますが、「ここで沸かし付けしました!」とばかりにその箇所が平に潰れています。
また、鎖の断面形状も丸ではなくて不揃いの楕円になっています。
中国の古武器は例外もありますが、より威力を求めるあまり武骨で造りの荒いものが多い様に感じます。
鎖長さ:42㎝ 鎖粒長さ:2.9㎝~3.6㎝ 幅:1.5㎝~1.8㎝ 線径:3㎜~5㎜
以上①~③の特徴から中国製だと思います。
この武器の最大の疑問は鎖端に付けられている先の尖ったスコップ状の金具が製作当初のものか?後付けなのか?という事です。
全長:13㎝ 最大幅:2.9㎝ 刃は付けられていません。
鉄味からすると鎖や他の金具と同じくらい時代がありそうです。
鎖は沸かし付けされていますが、この金具の鎖連結部は無造作に曲げて突き合わせの環にしているだけです。
◎この金具はオリジナル?
◎元は別の金具(分銅とか錘とか)が付けられていたが破損したためこの金具をつけた?
◎この金具を含め他にも種類があり、戦いに合わせて取り替えた?
謎が謎を呼ぶばかりです。








