今回、収集品の中から紹介するのは十手です。

 

残念な事に柄の部分の部品が外れて茎が剥き出しになっています。
 

 

 

全長:36.5㎝ 重量:250g 棒身先端から鉤の付根まで:22.5㎝

 

 

棒身は八角形。 太さは先も元も同じで1.1㎝です。

 

 

鉤は薙刀の様な鎬が付いている変り形ですが、刃は付けられていません。

 

棒身に長方形の穴を開け、鍛鉄製の菊座を棒身の両側において鉤の脚を差し込みカシメるという手の込んだ頑丈な造りになっています。

 

鉤立ち上がり長さ:5㎝ 幅1㎝ 厚さ:5㎜ 棒身との間隔:1.3㎝

 

 

鉤元に真鍮製の径:1.6㎝の丸板が取り付けられています。

 

丸板から紐付環元まで:10.3㎝ 茎は鉤側から紐付け環に向かって太さ:9㎜~7㎜と細くなっています。

 

柄頭には銅製のお椀形金具 径:2.1㎝ 高さ:7㎜ が付いています。

 

紐付環も銅製で、クロ-バ-の様な変わった形です。 幅:2.5㎝ 高さ:2㎝ 太さ(線径):4㎜

 

 

 

棒身や鉤は実戦的な造りですが、この様な紐付環を付けるところに先人の茶目っ気というか美意識を感じます。

 

柄は本来どの様な形状だったのか...? なぜ壊れたのか...? 想像するだけで楽しくなります。