今回、収集品の中から紹介するのは分銅鎖です。
#2で紹介したものと鎖の数や形状は殆ど一緒です。
全長:70㎝ 重量:210g 鎖数:32個(うち接続環2個) 鎖は全て沸かし付けされています。
鎖粒長さ:2.5㎝ 幅:1.5㎝ 線径:3㎜
接続環(正円の鎖径):2.2㎝ 線径:3.5㎜
分銅は短冊形です。
分銅長さ:6㎝ 先端寸法:1㎝×1.4㎝ 元寸法:1㎝×0.9㎝
画像AとBを見ると、この接続環(正円の鎖径)がどのように沸かし付けされているのかがよく分かると思います。
分銅の鎖を取り付けた穴の磨減を見ると、稽古でよく使用されたことが分かります。
分銅鎖は#2や今回紹介した様な形状のものが多く散見されます。
それは製作しやすいし、使い易かったからではないでしょうか。
現在いろいろな武術流派で使用されていた事が分かっています。
昔「伝七捕物帳」というテレビ時代劇番組がありまして、主役の伝七を演じる中村梅之助さんが悪人を取り押さえる際に十手とこの分銅鎖(万力鎖)を使っていたのが思い出されます。