今回、収集品の中から紹介するのは両鎬槍です。
この槍には揃いの柄があり、とても貴重と思われます。
全長:2m9㎝(鞘を除く) 重量:1.925kg(鞘を除く) 柄に反りはありません。
鏑巻上の胴輪には槍印等を付ける環があります。
槍穂が錆びているため刃紋と地肌は不明ですが、真中がくびれた形の小ぶりな両鎬槍です。
槍穂全長:52.9㎝ 刃長:8.9㎝ 最大幅:1.7㎝ 最小幅:1.4㎝ 重量:125g
在銘で表に「源秋利造」 裏に「文久三年二月日」とあります。
製作されたのが文久三年(1863年)で新々刀の槍です。
この槍にはケラ首元に刀と同じく画像の様な切羽(厚さ1㎜銅製)が1枚付きます。
目釘穴は目釘抜け落ち防止のため廻り胴輪を付けています。
太刀打ちは千段巻で補強されています。 長さ:45㎝
石突長さ:6.5㎝ 太さ:3.2㎝ 鍛鉄製 水返しの金具 長さ:2.5㎝ 太さ:3.2㎝ 銅製
石突には手だまりの「こうがい」通す長丸形の穴が開けてありますが、柄の方には開けてありません。