今回、収集品の中から紹介するのは「手の内」です。
手の内は持っている事を相手に悟られないように使用する隠し武器の一つで、本来は中央の穴に6尺位の丈夫な紐を通し二つ折りにして結び使用します。
古流柔術などで用いられました。
残念ながら紐は残っていません。
全長:13㎝ 重量:220g
中央に穴が開けられており、紐が擦り切れないように縁を丸めた銅製の鳩目が入っています。
穴径:5.5㎜
太さ:1.5㎝角 中央部が太く両端はやや細くなっています。
よく鍛えられた鉄で出来ており、表面は黒色に染めてあります。
おそらく赤く熱した状態で漆を塗ったか、絹か獣毛(人毛)を擦り付けて黒い皮膜を付けたのでしょう。
両端は少し丸めてありますが全体の角は立ててあり、手などに押し付けられたら痛いです。