今回、収集品の中から紹介するのは琉球十手ではないか?と思われる十手です。
入手した時からこれは中国の古武器「釵」だとばかり思っていました。
他の釵と比べてみると、大きさや重量などが余りにも華奢な造りだな?とは思っていましたが...。
この疑問が解決されるきっかけとなったのは平成30年(2018年)に十手研究・収集の第一人者である谷口柳造氏により発行された「十手 破邪顕正の捕物道具」という本です。
この中の91ページに琉球十手と類似の十手の画像が載っています。
これにより琉球十手なるものがあるのだと初めて知りましたし、確証はないものの自分の十手もこれらと同じでは?と思うようになりました。
ただし1点だけ違いがあり、鉤の両先端が外側に向かって曲げてあります。
全長:48㎝ 重量:480g 棒身先端から鉤の付根まで:35㎝ 柄の一部を除き全て鍛鉄製
棒身の先端に2本の線が刻んであります。 棒身の断面は菱形です。
柄には飴色になった堅木(樫の木ではない)が嵌め込まれ、筒状金具2個で固定されています。
柄の最大太さ:2.5㎝
鉤は1つの部材から打ち出してあります。
柄の末端にはカボチャのような型をした金具が付いています。
高さ:1.5㎝ 太さ:2㎝