私は槍が好きなので、諸刃の刃物全般に興味があります。

 

秋葉原での痛ましい事件以来、諸刃のナイフ(ダガ-ナイフ)の所持が法的に禁止となりました。

これにより現在では諸刃の刃物を合法的に所持するとすれば刀剣類しかありません。

 

というわけで以前から両刃造の短刀が欲しくて、ずっと探していました。

両刃造の短刀は結構人気があり、無銘であっても高価でなかなか入手できませんでした。

 

そんなある日、ついに入手したのが今回紹介する短刀です。

完全な両刃造ではありませんが、小烏丸造(切先両刃造)といわれる切先から一定の長さまで棟の方にも刃を付けた造です。

白鞘に入ってまして拵はありません。

 

全長:34.6㎝ 刃長:25.6㎝ 棟刃長:19.5㎝ 重量(鎺を除く):190g 無銘

元幅:25.0㎝ 先幅:16.0㎝ 元重:6.5㎜ 先重:4.0㎜ 反り:無

 

波紋:互の目 棟側の波紋:直刃 地鉄:柾目肌

 

 

茎はしっとりとした黒錆が付き、大事に伝えられてきたのが分かります。

時代は江戸末期で新々刀だと思います。

 

改めて、刀剣の写真を撮るのは非常に難しいです。