今回、収集品の中から紹介するのは「仕込み杖」です。

  

 

全長:1m14㎝ 重量:680g 樫の木製(八角形)

棒最大太さ:2.7×2.7㎝ 棒最小太さ:2.3×2.3㎝

よく使用されたのか棒は飴色になっていて、時代を経ているため少し反っています。

 

 

棒の片面に溝が掘ってあり、そこに針(嘴くちばし)が仕込んであります。

 

 

 

針が取付られている金具は円柱型で 長さ:4.0㎝ 太さ:31.0㎝ 鍛鉄製

 

大の字を3つ円形に並べたような銘?紋章?が彫ってあります。

ひょっとしたら護身武器ではなく何かの道具だったのかもしれません。

 

 

 

針(嘴くちばし)長さ:17.5㎝ 太さ:15×7.5㎜ 鉄製

 
 
針は90度の角度で出せるものの固定(ロック)は出来ません。

 
 

石突は棒に合わせて八角形につくられていて 長さ:2.8㎝ 太さ:2.5㎝ 鍛鉄製

 

石突の側には手抜き紐を通す穴が開けられています。

 

入手した当時、出した針を納めると次に出す時は固くてなかなか出せなくなるので困っていました。

 

ある日、知り合いにこの仕込み杖を見せた時

 

その人は無造作に棒の端を右手でつかみ、左手で軽く棒をポンッと叩いたではありませんか!?

 

あ~ら不思議、いとも簡単に針は出てくるのでした。

どんなにキツく納めてもこのやり方で簡単に針を出す事ができます。

 

まさに目から鱗が落ちた瞬間でした。