埼玉県茶業研究所
色は静岡
香りは宇治よ
味は狭山でとどめさす
と、いう一節のある茶摘み歌が 狭山茶生産地にあるという。
何か、手前みそのような気もしますが
それなりの根拠もあるようです
* * *
~ 狭山茶 ~ ,
埼玉県西部 ・ 東京都西多摩地域で生産され
本来、亜熱帯性植物である 茶としては北に位置し
寒冷な気候で育つと茶葉は厚みを増し ,
重厚な香味とコクが生じてくるという
・ ・ 狭山火入れ ・ ・ ,
鎌倉時代以来、お茶を生産する中で ,
享和二年(1802年) 吉川温恭・村野盛政らによって
茶葉を蒸して高温の焙烙にて揉み乾かすという
この地域独特の ” 狭山火入れ ” が、編み出された
これにより香味・味がさらに深まり ,
少量の茶葉でも味がよく出ると言われる ,
” 狭山茶 ” が、産み出されました ,
先週末、埼玉県茶業研究所に於いて ,
” 茶摘み体験フェスタ 2018 ” が
開催されました
茶摘み体験 ・ ・ 20分間摘み放題 この日7回あって何度でも参加可
基本は一芯二葉ですが ,
三枚目の葉の下を摘んでくださいね! ,
と、説明がありました
清々しい天候に恵まれて ,
笑顔が絶えません
茶畑を背景に ご当地ゆるキャラと茶摘み娘
抹茶たいやき \150
抹茶入りの生地の風味抜群
ほうじ茶ラテ
狭山和紅茶
さやま茶バーガー ・ さやまっちゃ餅 ( 抹茶餅 )
狭山茶コーラ ??
本物の狭山茶の使った炭酸飲料
暑かったのでさっぱりしておいしい!!
経験した事のない驚きのテイストでした
想定外でしたが ” 茶の葉の天ぷら ” ・ ・ 美味しかったです
茶業研究所だけあって 様々な品種を栽培していました ,
たくさんありましたが、そのうちのごく一部
茶農林43号 茶農林31号 茶農林6号
ほくめい さやまかおり やぶきた
茶農林46号 茶農林35号 茶農林32号
むさしかおり めいりょく おくみどり
茶農林39号 茶農林36号 茶農林32号
みなみかおり ふくみどり おくみどり ,
黒いシートで覆って日光を90%シャットアウトし ,
カテキン ( 渋み ) を少なくしてテアニン ( 旨味 ) を多くする
この後、揉みながら乾燥したものが玉露 ( ぎょくろ )
揉まないで乾燥したものが碾茶 ( てんちゃ )
碾茶を石臼で粉末にしたものが抹茶 ( まっちゃ )
~ 茶葉採集道具の歩み ~
,
手摘み ・ ・ 経験により個人差はありますが ,
一人一日10~20kgといわれます ,
茶刈り鋏 ・ ・ 効率は手摘みの約10倍
大正~昭和にかけて
株仕立てから畝仕立てに移っていきました
昭和40年頃、左右二人で機体を持つ ,
可搬型摘採機が開発されました
効率は手摘みの60倍ほど (ノ゚ο゚)ノ ,
現在の一人で操作する摘採機
味の深みを出す 伝統の ” 狭山火入れ ” の実演 ,
焙烙の和紙の下にはガスコンロが焚かれていて
和紙の表面は手で触れると熱いほどです
現在でも高級茶はこの手揉みで作られるとの事
専門のお茶インストラクターによる ,
” おいしいお茶のいれ方 ” 教室 ,
① ポットのお湯をまず茶わんに注ぐ
( お湯を量り、お湯をさまし、茶わんを温める )
↓
② 急須に一人あたり小さじ一杯 ( 2g ) の茶葉を入れる
↓
③ 茶わんのお湯を急須に注ぎ、ふたをして30秒待つ
↓
④ 時間を置かず123→321→12 ・ ・ と、均等に注ぐ
現地の方は、茶がらを捨てることは決してせず ,
わさび醤油でおつまみにしたり ,
ちりめんじゃこ・みりん・醤油でおかずにしたり
など様々なメニューを持っていて
全て使い切る姿勢には、驚きと感銘をうけました
お茶の絵本ですが内容はかなり本格的で大人向けだと思いました