天候不順が続く近頃
こんな会話を耳にしました
「足元に何か青いものが?」
「つゆ草だよ」
「つゆ草か」
話はこれでおしまい
視線の先は足元から離れ
別の話題に移っていました ・ ・
・ ・ ・
自分はこの何げない会話を何か変に思い
整理してみました
「足元に何か青いものが?」
→意識が足元に向く→視線が足元へ
「つゆ草だよ」→納得(何に納得?)
「つゆ草か」→納得→見ることをやめる
不思議に思ったのは名前を聞いたとたん
何に納得したのか? 見る事をやめた事です
どこにでもある 草花に
見る価値など無いと判断した?
どれだけこの植物の事を
知っているのだろう
・ ・ と、思ったのです
自分も名前は知っているけれど
この植物の事はよく知らないので
目を見開いて つくづく観察してみました
「ハッ!」 と、思わず息を飲みました
そこに小さな宇宙を観た気がしたのです!
露草 (ツユクサ) 別名:月草
昼頃にはしぼんでしまい
はかなさの象徴として
万葉集にも詠まれてきました
言葉でも写真でも表現できませんが
まさに露草色のオーラのようなものを
放っているのを感じました!!
~ 野に咲く花たち ~
・ ・ 足元のものが観えていなかった ・ ・
雨だれで滲みになった所が
茶 → うす茶 → 黄 と
年輪の様な模様に見えました
(庭の みょうが の葉)
里芋の葉の上では雨粒はコロコロ玉っころに
なって転がっていました!!
しゅろの葉にも模様のような滲みが!
これもすぐに消えてしまいました
キハダの木を伐りました
皮を剥くと鮮やかな黄色の木肌が現れました
剥いだ皮の内皮(オウバク)は
縄文の昔より
民間に伝わる胃腸薬です (とても苦い)
オウバク使用で知られているものに
大幸薬品 正露丸
御岳 百草丸(長野県)
大師陀羅尼錠(だいしだらにじょう)
吉野・高野山地方
など、他にも多数あります
最後の陀羅尼錠は真言密教の山伏の常備薬
一番長いお経である陀羅尼経を唱える時
この薬の苦みで眠気を抑えたので
この名といわれているそうです
(写真はいずれも家のまわりで)